D-Wave Quantum Inc.(NYSE:QBTS)は、1億5000万ドルの新株式公開(Equity Offering)を成功裏に完了したが、プレマーケット取引で下落している。
同社は1月15日から21日まで実施していた株式の「時価売り」(ATM)オファリングプログラムを最終的にまとめ、株1株あたり6.10ドルの平均価格で総額150百万ドルの純利益を確保した。
この価格は、オファリング期間中の株価の平均取引代金(VWAP)に対して3.7%のプレミアムを付与するものであり、今回の資金調達により、D-Waveの現金残高は約3億2000万ドルになった。
今後は、同社の持続的な利益とキャッシュフローを確保することに焦点を当て、同社の技術開発と運用活動を支援するために本資金を使っていく予定だという。
なおD-WaveのAlan Baratz CEOは、同社のリーダーシップとともに、量子コンピューティングの商品化における同社の優位性を強調し、同社の将来に対する確信を語った。
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Baratz氏は、量子最適化提供、量子AIの進展、量子最適化提供など、同社の進捗について指摘した。
さらに、D-Waveは、量子コンピューティングの普及を目指したLeap量子ローンチパッドプログラムの発足も発表した。
このプログラムは、対象の参加者に、5000以上のキュビットとサブ秒の解決時間を特長とするD-WaveのAdvantage量子コンピューターの3ヶ月間の無料トライアルを提供するものだ。
この取り組みは、D-Waveの99.9%の稼働率を誇るLeap量子クラウドサービスへのアクセスも提供する。
このプログラムを通じて、伝統的なコンピューティングの範疇を超えて、ビジネスや研究者が直面する複雑な問題を解決する手助けをすることを目指しており、これにより同社は量子技術のリーダーとしての地位をさらに確立させる。
株式相場の動き:最終確認時点のプレマーケット取引で、QBTSの株は株価1株6.120ドルで前場比2.10%安の取引となっている。
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