GameStop Corp.(NYSE:GME)は、来週12月10日(火)の米国株式市場取引終了後に第3四半期決算を発表する準備を進めるなか、再び脚光を浴びている。
アナリストは、売上高8億8770万ドルで1株当たり3セントの損失を予想している。だがミーム株の本質的な特徴である話題性に注目が集まっている。
「Roaring Kitty」が再び火花
先週木曜日、クリプティックなツイートが勢いを取り戻した。このツイートを発信したのは、Keith Gill氏(通称Roaring Kitty)で、小売投資家の関心を促した。このツイートには、編集されたタイム誌の表紙が掲載されており、その後、GameStopの株価は10%急騰し、その日の取引を5.92%上昇で終えた。
AMC Entertainment Inc(NYSE:AMC)も同日にこの動きに同調し、12%上昇した。その他の関連性のない銘柄も、Unity Software Inc(NYSE:U)やClear Secure Inc(NYSE:YOU)などのミーム株文化の持続的な影響力が強調された形となっている。
関連記事: AMC Entertainment株に何が起こっているのか?
ミーム株の勢いでGameStopの株価が上昇
GameStopの株価は波乱含みの年を終えようとしている。過去6か月の間で38.5%下落したものの、時価総額ベースでは92.92%上昇している。
木曜日の急騰により、このビデオゲームストアチェーンは、2021年1月の全盛期を思わせる小売り投資家による強気のトレンドが、株価を急上昇させた。
GameStopの株価チャートが急上昇
この株のチャートは、来週の決算を前に、強気の勢いを示している。
- 移動平均:GMEの株価は、8日移動平均(28.72ドル)、20日移動平均(27.85ドル)、50日移動平均(24.16ドル)、200日移動平均(21.16ドル)をいずれも上回って取引されており、強気のトレンドが示されている。
- モメンタム指標:モメンタムの動きを示すMACD(移動平均収束拡散)指標は1.30で、強気のトレンドを強調している。一方RSI(相対力指数)は61.41であり、これは株が過熱しても過小評価されてもいない状況を示しており、さらなる上昇の余地があるということだ。
疑問が投げかけられる
決算日が迫るなか、投資家たちが尋ねているのは、経済的な見通しがこの株の強気の動向を裏付けるのか、それとも単なるミーム株による市況の起伏なのかということだ。
小売り投資家が最先端を行く中、Roaring Kittyの影響力が相変わらず強いなか、この数字がどのような動きを引き起こすか、結果が楽しみだ。
次の一手:
写真:シャッターストック