中国の大手eコマースプラットフォーム運営会社、JD.Com Inc.(NASDAQ:JD)が第4四半期の予想を上回る決算を発表し、同社のAI(人工知能)開発について投資家に評価を行ったところ、同社の株価は下がっている。ただし、同社の新たに立ち上げたフードデリバリービジネスの規模と収益性についての質問を避けたことから、その株価は金曜日に香港で下落した。
出来事JD.comのアメリカ預金証書はこの決算発表に伴い木曜日に上昇したが、同社の株式はその後、同社の経営陣が新たなフードデリバリービジネスについて明るみをさらすことを拒んだため、金曜日に香港で下落した。
JD.comの決算電話会議でCEOのSandy Xu氏は、様々なAI活用について語った、「AIマーケティング、AI顧客サービス、トラフィック配分効率を高めるための検索や推薦のための優れたアルゴリズムの開発、AIを活用した内部ワークフローの合理化などがあります」と述べた。
同社はまた、今年度には、ユーザーが個人向けの検索結果や推薦を得、最高の取引や割引を見つけ、製品を比較するのに役立つAIショッピングアシスタントである「Singen」を立ち上げた。
会長のXu氏は、「我々は、国内需要の増加によって消費トレンドがより良くなることを期待しており、戦略的かつ意識的な実験と投資によって駆動され、AIの採用による運用効率とユーザーエクスペリエンスの向上を見込んでいます」と述べた。
投資家が知るべきことJD.comの株価はこの記事執筆時点で、香港で1.40%下落している。
同社の新たなフードデリバリー事業「JDテイクアウェイ」が同社の利益率と収益性にどのような影響を与えるかについてCEOに尋ねられた際、CEOはまず最初に、これはまだ初期の段階であり、戦略的かつ意識的な実験と投資を行っており、と説明した。
CEOは「事業が進展するにつれて、我々はアプローチを調整する柔軟性を保持し、投資家とアナリストにはタイムリーにアップデートを提供します」と述べた。
JD.comの売上高は475.4億ドル(約5兆2020億円)、株式預託証書(ADS)1株あたりの調整後純利益は102ドル(約1万1106円)で、1株あたり1.00ドルの配当を宣言した(前年同期比0.76ドルからの引き上げ)予想を上回った。
株価動向:JDのADRs(アメリカ預託証書)は28.31%高の水準であり、1年間で83.08%上昇した。
香港市場での株価は1.40%下落し、上場後1日での取引高は1601.4万株となっている。
同社の株式についてBenzingaは、最大55ドル、最小27ドルの幅で、株価の平均目標が1株あたり42ドルになると見積もっている。このため、JD.comの株式には「買い」のレーティングを付与する。

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写真提供: JD.com