Facebookの親会社であるMeta Platforms Inc(NASDAQ:META)は、人工知能(AI)モデルをトレーニングするために個人データを使用することを提案したことについて、欧州連合(EU)から11件の苦情を受けた。
ロイターによると、苦情は先週木曜日に提出された。これらの提案が承認されれば、ユーザーの同意なしに個人データを使用することが可能になり、EUのプライバシー規制に違反する可能性がある。
これに伴い、NOYB(None Of Your Business)という団体が苦情を提出し、各国の個人情報保護監視機関にMetaの個人データ使用計画を中止させるよう促した。これらの変更は6月26日に発効する予定で、これによりMetaは、AIテクノロジーに対して個人の投稿やプライベートな画像、それにオンラインのトラッキングデータを使用できるようになる。
Metaに対して以前にも苦情を提出していたNOYBは、新しい政策が実施されるのを防ぐために直ちに行動を求めている。
EUの科学技術革新とデータプライバシーに対する姿勢は変化している。3月にEU議会は、AIのための世界初の包括的な規制枠組みを承認し、AIの基準を確立するグローバルリーダーとしての地位を確立した。この動きは、技術規制の重要な一歩であるとされている。
Metaのプライバシー規定はEUで厳しく検査されている。 5月には、Meta社が子供の安全に関するオンラインコンテンツ規則に違反している可能性があるとして、EU規制当局による調査を受けていると報じられた。 この調査は、EUのデジタルサービス法の広範な執行の一環として行われたもので、この法律の下でテック企業は自社プラットフォーム上の違法で有害なコンテンツに対処しなければならない。
さらに、Metaはアメリカでも法的な挑戦を受けている。 この企業はInstagramとWhatsAppの買収に関する調査中、連邦規制当局に対して重要な情報を隠蔽していたとして、訴訟を起こされている。 連邦取引委員会(FTC)は、このソーシャルメディアコングロマリットを解体することを求めて、現在この訴訟を進行中である。