AI革命のNvidia Corp(NASDAQ:NVDA)にはさまざまな関連株があるが、そのチップ技術による急成長の余波は、半導体業界をはるかに超えて感じられている。
Wedbushのアナリスト、ダン・アイヴス氏によると、「Nvidiaに投資した1ドルに対してテクノロジーの他の部分で8~10ドルの乗数効果がある」とのこと。価値連鎖を見ると、このリップル効果は、Adobe Inc(NASDAQ:ADBE)、Salesforce Inc(NYSE:CRM)およびServiceNow Inc(NYSE:NOW)などの大規模なソフトウェア大手にも及びつつある。
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AIダミノ効果:シリコンからソフトウェアへ
Nvidiaは過去1年間で約16%急伸しているが、先月24.7%下落するなど株価は冷えている。それでも、特にAmazon.com Inc(NASDAQ:AMZN)の(NASDAQ:GOOG)(NASDAQ:GOOGL)のGCP)、およびAlphabet Inc(NASDAQ:NVDA)のAWSインフラの中で同社のチップが果たしている重要な役割は、第2の恩恵を受けるための基盤となっている。
Adobe、Salesforce、ServiceNowなどの企業は、AIインフラのビルドアウトから、実際の特定のユースケースにおける展開へとエンタープライズクライアントの注力が移行している。
- クリエイティブおよびドキュメントツールのスイートを持つAdobeは、今年の大半の期間を遅れた後、先月8.6%急伸。
- Salesforceは、今年の累計で20.4%下落しているが、AI機能搭載のCRM製品がエンタープライズ向けの自動化においてはますます重要視されている。
- 一方、ServiceNowは今月は3.5%以上、過去1年間ではほぼ44%急伸しており、AI技術を組み込んだワークフローソリューションが引き続き支持を得ている。
2025年、エンタープライズのAI活用が加速
Wedbushは、2025年をエンタープライズがAIを本格採用する大きな転換点とみている。アイヴス氏は、「AIの高優先ユースケースが多様な業界全般で特定され、実施されており、これは企業が実験段階から実際に本格導入へと移行している」と指摘している。
NvidiaはAIの『ゴッドファーザー』かもしれないが、こうした動きが企業が実際のソリューションへと投資する際に、どのソフトウェア企業がこの2兆ドル規模のAI支出の波に乗るのか、という大きな投資のケースが今後提示されるだろう。
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