Nvidia Corp. (NASDAQ:NVDA)は、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)(NYSE:TSM)の今後のA16プロセスノードに対する独占的な顧客となり、両社の長年にわたる協力関係が強化された。
TechNodeが金曜日に報じたところによると、両社は量産に先立って共同テストを実施している。A16プロセスノードはナノシートトランジスタにスーパー・パワー・レール(SPR)技術を統合し、性能とエネルギー効率を向上させる。
この進歩は、AIや高性能コンピューティングのアプリケーションに使用されるより高速で効率的なチップに対する需要の高まりに応えることを目的としている。
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Nvidiaは、このA16プロセスを2028年にリリース予定の次世代フィンマンGPUアーキテクチャに使用する予定である。
AppleはまだA16技術に関与せず
台湾セミコンの最大顧客の1つであるApple Inc.(NASDAQ:AAPL)は、今後のモバイルチップにA16プロセスを採用することについて話し合いを始めていない。
2024年4月、台湾セミコンはA16のチップ製造技術が2026年後半に生産に入ると発表した。
この開発は、台湾セミコンが成長するAIチップ市場に対応し、高度なプロセス技術においてインテル社(NASDAQ:INTC)と競争力を維持するための取り組みの一環である。
台湾セミコンは、A16プロセスの採用でAIに特化した企業が最前線に立つと予想している。設計にはナノシートトランジスタと背面給電が含まれており、速度と効率が向上している。
また、コスト面を考慮し、A16の生産にはASMLホールディングNV (NASDAQ:ASML)のHigh NA EUVリソグラフィーツールは使用しないと述べた。
2024年9月、報告によると、台湾セミコンはアリゾナのFab 21施設の第1段階でAppleのA16 SoCの製造を開始した。
株式パフォーマンス
今年これまでに台湾セミコンの株価は54%上昇しており、AIシステムに使用される先進チップの需要が堅調であることが支えとなっている。同期間、Nvidiaの株価も51%上昇しており、AIインフラへの支出が引き続き増加している。
価格動向:金曜日の最新情報によると、プレマーケットでTSMC株は0.58%高の304.98ドルで取引されていた。NVDAは1.89%上昇していた。
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Below the Skyによる写真、Shutterstock

									 
					