米金融大手PNCフィナンシャル・サービス・グループ(NYSE:PNC)は先週、第4四半期の決算を発表した。売上高は55億ドルで、前年同期比4%増となり、55億ドルのコンセンサスを上回った。売上高は、金利収入と非金利収入の双方が高い伸びを示したことによるもの。
ゴールドマン・サックスのリチャード・ラムズデンアナリストは、株についてニュートラルなレーティングを継続し、203ドルの株価予測を発表した。
アナリストは、予想を上回る決算と、ほぼインラインに落ち着いた見通しを受けて、2025年下半期にはローンの成長による金利収入の上昇が見込まれ、同年の2つ目の半期にはかなり加速する可能性があるとコメントした。また、金利カーブが一段と急傾斜となり、固定資産の再価格に対する便益と、2026年までにNII(純利息収入)の増加を補うことが期待されている。
アナリストはこのほか、同社が2025年においても運転レバレッジを400ベーシスポイント程度維持し、一方で経費は前年比1.5%増となる見通しであると予想している。
さらに同社は、CET1比率が10.5%(AOCI調整後9.2%)に達し、更新された規制最低基準である7.0%を大幅に上回って資本を積み上げ続けている。
アナリストは、同社が規制資本要件について条件が明確になった時点で、2024年第4四半期の2億ドルの株買い戻しをスタートに、さらなる株買い戻しを実行するとみている。
最新の決算と見通しを踏まえ、アナリストは2025年の1株当たり利益(EPS)の予想を1%下方修正し、2025年のEPS目標を15.05ドル、2026年のEPS目標を17.09ドルに設定した(それぞれ従来は15.01ドル、17.32ドル)。
アナリストは、2027年のEPS予想を18.76ドルに設定し、2025年の株価収益率(P/E)の目標値は13.5倍(変更なし)とした。
株価動向:最終チェックがついた時点で、PNCの株は197.87ドルで0.33%安い水準で取引を終えている(火曜日の米国株市場)。
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