ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)のKash Ranganアナリストは、Twilio Inc(NYSE:TWLO)の株式の格付けを「ニュートラル」から「バイ」に引き上げ、第4四半期決算の前にも77ドルから185ドルに価格ターゲットを引き上げた。
成長率が鈍化し、戦略が変更される中、数年ぶりに同社の株式格付けを引き上げたとアナリストは見て、現在Twilioは、ナラティブと財務業績の両面でターニングポイントに立っているという。
Twilioの大幅なコスト削減と継続的な効率改善の取り組みによって、同社は強力なフリーキャッシュフローを生み出す体制にある。
アナリストの楽観主義は、改善されたゴーアンドマーケット戦略、明確な製品革新、そして強固な財務管理といった、3つの要素に起因する。
さらに、同アナリストはTwilioの収益と利益の両面でポジティブな調整が見込まれ、特に、使用動向が改善し、2024年度第2四半期には成長が10%を超える傾向が見られるという、慎重なCY25年度の7-8%成長見込みにも期待を寄せている。
アナリストは、株式がここ12か月ですでに89%急伸したことを踏まえ、Twilioは7-8%という最初のCY25年度の売上高成長予測を上回る必要があると指摘した。
アナリストデーイベントを通じて、Twilioをめぐる見通しが進化していること、そして、製品の開発が加速し、ゴーアンドマーケット戦略が強化されていることが示された。
コミュニケーションポートフォリオの改善を通じて、TwilioはCPaaS(コミュニケーションプラットフォームとしてのサービス)市場でのリーダーシップを確立し、CDP(カスタマーデータプラットフォーム)によって取りまとめられたコミュニケーション製品の導入によって、注目されているAI駆動ユースケースが拡大すると、アナリストは述べている。
同アナリストは、CY26年度の21倍のEV/FCF倍率に基づき、Twilioの売上高とフリーキャッシュフローの成長には大きな上昇余地があるとし、それによって、Twilio株は魅力的なものとなっている。
株価の変動 2021年3月29日時点で、TWLO株は139.77ドルで2.6%上昇して取引されている。
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