米国の製薬大手、アッヴィー(AbbVie)は、パーキンソン病のモノセラピー治療薬としての新規候補薬であるタバパドンの第3相臨床試験「TEMPO-2」のトップライン結果を明らかにした。
タバパドンは、パーキンソン病のモノセラピー治療薬として検討されている、初のD1/D5部分作動薬である。
TEMPO-2試験は、タバパドンによるフレキシブルな投与量(5mgから15mg、1日1回)のモノセラピーとして、初期パーキンソン病の成人における効能、安全性、耐用性を評価したものだ。
この試験は、第一エンドポイント(ベースラインからの統計的に有意な低下(改善)に関する諸点)において、タバパドンを投与された患者は、プラセボと比較して運動障害学会-統合型パーキンソン病評価尺度(MDS-UPDRS)部位IIとIIIの組み合わせスコアで、第26週に統計学的に有意な低下(改善)を経験した(プラセボ:-1.2、タバパドン5-15mg:-10.3、プラセボとのp値<0.0001)。 MDS-UPDRSは、非運動性および運動性の日常生活体験と運動合併症を含む、パーキンソン病の様々な側面を評価するために開発された。 TEMPO-2試験は、主要な第2エンドポイントも満たし、第26週において、タバパドン群(5-15mg)において日常生活体験の運動的側面(MDS-UPDRS第II部)の統計学的に有意で臨床的に意義のある改善をプラセボと比較して示した。 TEMPO-2試験で観察された安全性プロファイルは、これまでの臨床試験と一貫していた。報告された有害事象の大部分は、軽度から中等度のものだった。 TEMPO-2試験の詳細な結果は、将来の医学会で発表される予定だ。アッヴィーは、新薬承認申請を2025年に米国食品医薬品局(FDA)に提出する予定である。 先月、アッヴィーは統合失調症患者を対象に、タバパドンとしての1日1回の経口モノセラピー治療法を検討する2つの第2相臨床試験が失敗したと報告している。 これらの研究は、第6週目でプラセボ群と比較して、基準線からの統計学的に有意な改善を示すという第一エンドポイントに合致しなかった。 株価動向: 本日(月曜日)最新調査で、ABBV株は177.71ドルで0.86%上昇している。
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