Clorox Co.(クロロックス)(NYSE:CLX)は、第2四半期の売上高と収益は期待を上回ったものの、その純売上は前年同期比15%減少した。同社の経営陣は、エンタープライズリソースプランニング(ERP)の実施による有機売上の中一桁から高一桁成長を予想し、四半期での予測に自信を持っている。
出来事の内実 ERPとは、クロロックスがグローバルで実施している、サプライチェーン、財務およびその他の業務領域を含む基幹業務プロセスの近代化を目指すソフトウェアシステムのアップグレードのことだ。この移行は、6か月間で段階的に完了すると期待されている。
同社の最新業績発表会で、Linda Rendle CEO(最高経営責任者)は「ERP移行はデジタル変革の非常に重要なステップであり、引き続きデータを確保し、適切なスピードと適切な能力を持って成長と生産性を促進できることを確認することになる」と語った。
同社は、第3四半期の有機売上が中一桁で増加し、売却や為替の影響を受けると予想しているが、CFOのKevin Jacobsen氏は、「ERPの移行により、今年中に1-2%の成長がもたらされ、それが全て第4四半期で実現する」と述べた。
関連する動き
なぜ重要か Cloroxは、今回アナリストの予想を上回り、純売上は前年同期比15%減の1.69十億ドル、1株あたりの調整後利益は1.55ドルという結果を発表した。売上総利益率は43.8%に改善し、営業キャッシュフローは4億1百万ドルに増加した。
クロロックスは、ERPの影響を受ける前の売上に対するフリーキャッシュフローの目標として、11-13%の範囲での予想をしている。ERPの実施は、在庫の増加とサプライヤーへの前払いにより、この範囲の下限にそれを近づける可能性がある。
株価の動き Clorox株は1株159.78ドルで月曜日を0.69%上昇し終えた。S&P500指数を追跡するETF(SPDR S&P 500 ETF Trust)(NYSE:SPY)の株価は月曜日、1株597.77ドルに0.67%下落した。
Benzingaが追跡する22人のアナリストのうち、最も多くの投資家に受けた格付けは、「売り」という格付けの151.4ドルである。売り、買いの予想額の範囲は、それぞれ1株当たり120ドルから187ドルまで幅広い。
次に読むべき記事
写真提供:シャッターストック