米国での衛星インターネットの利用可能性を低コストで拡大し、幅広い顧客層にアピールする狙いで、Starlinkが新しい月額プランを導入した。
出来事: 新しく導入された住宅用のライト月額プランは80ドルで、これは今月から導入された120ドルの既存住宅プランよりも低い料金設定となっている。
住宅用ライトプランでは、120ドルのプラン設定に比べて50Mbps〜100Mbpsのネットワーク速度が実現される。ただこの低価格のプランは全米で提供されておらず、一部の地域でのみ利用可能なのが特徴だ。
Starlinkは自社のウェブサイトで、「Residential LiteプランのユーザーはResidentialプランのユーザーよりも優先され、ピーク時により遅い速度で接続されることがあります」と警告している。ほとんどのユーザーがオンラインである時間帯には、ライトプランの顧客は遅い速度の接続を経験することがある。
同社によると、80ドルのプランが最も適しているのは使い方が少ない人や小規模な世帯だという。ただ、このプランはメイン州とネブラスカ州などの一部の地域で利用できない。また、ユーザーがResidentialプランにいつでもアップグレードできるのはこのプランの特徴でもある。
なぜ重要か: Starlinkは、米国のスペースXが運営する、世界125か国、地域、およびその他の市場でインターネットを利用できるようにするために5,000万人を超える人々とつながる衛星インターネットである。
これまでにスペースXは、地球近傍軌道に8000以上のStarlink衛星を打ち上げており、そのうち6000以上が運用軌道にあると天文学者ジョナサン・マクドウェル氏の研究によって報告されている。
同社は、2024年には同社のスターシップロケットのテスト飛行を4回行ったことを除くと、その他のロケットで134回の打ち上げを完了している。このうち圧倒的多数はStarlinkミッションだったという。
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