米国株式市場の代表的な指標であるダウ工業株30種平均(ダウ)は9日連続の下落を記録し、今ではその下落記録が数十年ぶりのものになっている。
出来事 FactSetのデータによれば、ダウはこのような連続した下落を最後に記録したのは1978年2月のこと。しかし、ダウはこの9日間で目にした累計の侵食よりも、一日に見せた下げ幅の方が大きい。
ダウは12月4日以降の過去9日間で3.47%下落し、昨日の時点で45,014.04ポイントから43,449.90ポイントに下がった。
Carson Researchの最高市場戦略家であるライアン・デトリック氏によるXポストによると、「1900年以降、ダウは1日で3.47%以上下がった回数は267回見ている」という。
The Dow is down 3.47% the past 9 days (and lower all 9 of them).
Since 1900, I see 267 times it lost more than 3.47% in a single day.
— Ryan Detrick, CMT (@RyanDetrick) December 18, 2024
関連リンク: Nvidiaの株価が主要移動平均線を割り込むも、アナリストは18.11%の上昇余地を依然として見ている
ダウが下落した理由 ダウ工業株30種株価平均は、12月28日の時点で8万3213ドル(約1億1,443万円)の下落を記録し、最終的には約3万ドル(約3,300万円)の下落となった。この9日間で、ダウは約3.47%下落しており、これは1978年2月以来の最長記録となる。
「1900年以降、1日で3.47%以上下落したことは267回見ている」とデトリック氏はツイッターで述べている。
Nvidia Corp(NASDAQ:NVDA)Intel Corp(NASDAQ:INTC)の後を継いでダウ工業株30種株価平均に加わったのは、今年の11月4日のことだ。ダウは過去4年でNVIDIAの株を2回分割しており、そのうち最新のものは今年6月に発効した10対1の分割だ。これによりダウは、NVIDIAの株を自己の指標に含めることが容易になった。
なぜならダウの株価加重指数の方法論は、分割を控え、株価が1,000ドル以上のテクノロジー企業にとっては厄介なものだからだ。
株価加重指数の価値における株価の上昇率の変化は、低価格の株価以上に、高価格の株価が大きな影響を与える。言い換えると、高価格の株価ほど株価加重指数の計算において影響を与える重みが大きいということだ。
したがって、最近の投資家のテクノロジー株への好みがダウ工業株30種株価平均の下落の理由の一つとも言えるだろう。
「ダウ工業株30種株価平均は、実は何数十年も前からの目標を反映していない。それは実際には、工業米国を反映していないのだ」と、LinkedInの一投稿で、クライアントファースト・ストラテジーズのマイケル・ゴールドバーグ社長が語っている。 「ダウ工業株30種株価平均の連続下落は、投資家がテクノロジー株を購入しようとしていることを反映しているのです」
関連リンク: ダウ工業株30種株価平均におけるNvidiaの株価の動きをインテルと比較した結果
株価動向 ダウ工業株30種株価平均は、2025年における大統領選挙の投票日の時点から1,500ポイント以上(3.5%以上)も高値圏にとどまっている。
ダウ工業株30種株価平均は、2024年12月28日の時点で1年の累計で15.21%、直近6ヶ月間で11.88%、そして直近1ヶ月間でわずか0.14%の下落を記録した。
この連続下落のニュースは、米連邦準備制度理事会(FRB)の今週水曜日の金利決定に投じた投資家たちがその理由を求める中で明らかになった。25ベーシスポイントの金利引き下げが大部分が予想されているものの、市場関係者たちはFRBが2025年の今後の金利引き下げのペースが鈍化する可能性について警戒している。
スパイクのようなダウ工業株30種株価平均の株価動向は、もちろん投資家たちの間で議論の的となっている。
続きを読む: