中国のテクノロジー巨大企業、Xiaomi Corp.(OTC:XIACY)は、最初に宣伝された81万4900元(約11万1842ドル)から35%減額された52万9900元(約7万2932ドル)という価格で同社の高級電気セダン「SU7 Ultra」の価格を引き下げ、Tesla Inc.(NASDAQ:TSLA)やポルシェなどのプレミアム自動車メーカーに対する挑戦を強化した。
出来事:CEOの雷軍氏は、北京での木曜日の公式発表イベント中に52万9900元(約7万2932ドル)という価格で「SU7 Ultra」を発表し、現在BMW 5シリーズ、Audi A6、メルセデス・ベンツ・Eクラスなどの車を所有している潜在的な購入者は、最初の価格が高すぎると感じているとロイター通信が伝えた。
雷氏は「私たちの使命は、私たちのことが好きな人たちに高級車を買っていただくことです」と述べた。この戦略は効果があるようで、Xiaomiはこの発表後わずか10分で6900台の注文があったことを発表した。
Xiaomiは昨年、通常のSU7モデルの価格を3万ドル未満に設定し、従来はTeslaのモデル3を上回る販売台数を誇るSU7モデルを用いて、中国で競争の激しいEV(電気自動車)市場に参入した。SU7 Ultraは、中国で81万4900元(約11万1842ドル)で販売されているTeslaの「Model S Plaid」と直接競合するように最初は位置づけられていた。
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なぜ重要なのか:Ultraモデルには、標準的なSU7バージョンと比較してプレミアムな素材、改良されたシート、アップグレードされたオーディオシステムが搭載されている。3月末までに注文を行った初期購入者には、通常の価格が2万6000元のXiaomiのHADインテリジェントドライビングシステムを無料でライフタイムで提供する特典が付与される。
また、雷氏は中国におけるTeslaの最近の自動運転ソフトウェアのアップデートにも言及。これについて「ここ2日間で話題をさらったが、まだユーザーに6万元以上支払う必要があります」と述べ、自動車業界における競合の緊張を強調した。
この積極的な価格設定の動きは、Xiaomiを含む中国のテクノロジーストックが先週、中国政府の金融緩和による株価の上昇を受けて続いている。ただし、香港での最近の取引でXiaomiの株価は金曜日2.73%下落し、51.65ドル(6.64ドル)となった。
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