次期大統領のドナルド・トランプは、大統領の免責権を振りかざし、Trump Media & Technology Group Corp.(NASDAQ:DJT)に対する訴訟の差し止めを図っている。
出来事 トランプとFBI(連邦捜査局)長官候補・カシュ・パテル氏、元下院議員のデヴィン・ヌネス氏の弁護士は、トランプを対象とする「一時的な大統領免責」の訴訟がデラウェア州チャンスリー裁判所に提出されたと、12月6日の報告によって明らかになった(Bloombergが報じた)。
訴訟は、元「見習いビジネスマン」出演者のアンディ・リティンスキー氏とウェス・モス氏によって起こされたもので、これによってトランプが同社の8.6%の権利を不当に減らそうとしたとされる。
原告は、同社の新規公開株式売出の際に自分たちが不当に除外されたと主張している。
トランプは、トランプメディアに対する訴訟の返訴を提出し、同社の設立に関する合意を破棄したと主張している。
なぜ重要か リティンスキー氏とモス氏は、9月に1100万ドル相当のトゥルース・ソーシャル(Truth Social)の株式を売却し、当時1億5000万ドルの価値を持っていた。
同社の60%の権利を保有することになり、トランプ氏はトゥルース・ソーシャルを運営する同社の最大の株主である。トランプ氏は、公開後に価値が数十億ドル失われたものの、就任後は急伸した自身の株式を売却しないと約束している。
この法的手続きは、大統領免責権についての米国最高裁の7月の判決に続くもので、トランプはこれを利用して既存の刑事事件に対抗している。連邦レベルでの訴訟は取り下げられたが、ニューヨーク州とジョージア州における州レベルの訴訟は有効なままだ。
選挙日当日、トランプメディアは前年同期に比べて、広告収入のみで合計101万ドルの純売上を記録した。
株価の動き 月曜日、DJTの株価は1.73%上昇し、35.34ドルで取引を終えた。しかし取引時間外では、株価が0.25%下落し、35.25ドルで取引が終了した。今年に入ってからのDJT DJTの株価の変動は、102.52%の上昇となっている(Benzinga Proのデータによる)。
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