トレーダーがサンタラリーを救うためにグリンチと戦う：年末に急上昇する可能性のあるS&P 500の株10選

クリスマスシーズンだが、株式市場ではこの一週間は何も楽しいことが起こっていない。

今週の始まり、ナスダック100が2万2000ドルの新記録を樹立し、連邦公開市場委員会（FOMC）の会合に向けて利下げの楽観的な見通しが出ていた。

これらのすべての兆候は、株式が最終の年末にかけて上昇し、ウォール街が伝統的に祝う「サンタ・ラリー」として、2025年も再び栄光を取り戻すという可能性を示唆していた。

ところが、トレーダーたちが一年の締めくくりに向けて盛り上がる前に、水曜日にはグリンチがお祭りを台無しにすることになった。

グリンチがショーを奪う

水曜日は、FOMCの強硬な姿勢が市場に衝撃を与えるというドラマチックな出来事がもたらされた日となった。

パウエル議長は投資家たちに石炭の塊を与え、金融政策の「新たな段階」を宣言した。FOMCは9月以来すでに基準金利を1％下げていたが、パウエル議長は基準金利が「意義ある」中立圏に接近しているとの指摘を示唆した。

その含意は明白だった。これまでのような積極的な利下げの日々は終わったのだ。それ以上に悪いことに、グリンチは来年の利上げの可能性を否定していない。この予期せぬ展開はトレーダーたちに震えをもたらし、市場は揺さぶられた。

水曜日には、ウォール街の恐怖ゲージとして知られるCBOEボラティリティ・インデックス（VIX）が70％以上急騰し、2018年2月以来の最も高い単一日の上昇率となった。

S&P 500とダウ工業株30種平均は2年以上ぶりの最悪の1日のパフォーマンスを記録し、テック株は瀬戸際で大暴落した。

投資家たちはサンタ・ラリーに対する希望が砕け散り、グリンチにショーを盗まれたような気分だ。

クリスマスの奇跡？

すべてが失われたかに見えたそのとき、金曜日には一筋の希望がもたらされた。それは、クリスマスの物語だけが提供することのできるような展開だ。

新たなインフレデータがトレーダーたちに予期せぬプレゼントを提供した。11月の個人消費支出物価指数（PCE）は前月比2.5%と予想を下回る2.4%に上昇した。さらに、不安定な食品とエネルギーの価格を除いたコアPCEは、予想されていた2.9%を下回る2.8%の水準を維持した。

トレーダーたちは、この予想を下回る緩いインフレのリードを、ツリーの下で新しいおもちゃを見つけたような気分で受け入れた。

リスク選好は急速に回復し、先週末の売りの波を受けて大損した株を掘り出そうとするトレーダーたちの動きが見られた。

サンタ・ラリーとその遺産

株式市場には12月の最終取引日には反発するという長年の傾向がある。

Seasonaxのデータによれば、過去96年間のうち76年間で、S&P500の12月20日から12月31日の間の取引は最終的には1.92%のリターンを生んだ。ここ8年間、この年末ラリーは非常に一貫しており、毎回ポジティブなリターンをもたらしてきた。

過去30年間で、S&P500は30回のうち24回で年の瀬をポジティブな展望で迎えている。損失も比較的小さく、最近の12月の下落は2022年に起き、最終日に指数が1.8%下落したときだ。

2024年の最後の6日間、トレーダーたちはまだサンタ・ラリーを救う時間があるかもしれない。

年末の利益を見込める10の銘柄

20年分のデータを振り返ると、S&P500指数内で年末に安定して強いパフォーマンスを発揮してきた10の銘柄が次のとおりだ。

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写真:シャッターストック提供