新大統領によるドナルド・トランプ氏による「ホワイトハウスAI・暗号資産大使」への任命が明らかになり、億万長者のイーロン・マスク氏とOpenAIの社長サム・アルトマン氏の争いに新たな展開が見られた。
出来事:先週金曜日、アルトマン氏が新たな役職に就任したダビッド・ザックス氏を祝福した後、マスク氏がアルトマン氏に一矢報いた。
ザックス氏はベンチャーキャピタリスト兼ポッドキャスターで、PayPalでマスク氏と共同事業を行い、SpaceX、X(旧称Twitter)、xAIを含むマスク氏が設立した数々のベンチャーに投資してきた。
彼の任命は、新政権のイーロン・マスク氏の影響力の証とされている。一方アルトマン氏は、マスク氏が政治的な影響力を利用して競合他社を不利な状況にし、自社を宣伝していると非難したことがある。
アルトマン氏がザックス氏を祝福した際にマスク氏が返信したのは、単に「笑」の絵文字だった。これによりマスク氏とアルトマン氏の争いがさらに火がついた。
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— Elon Musk (@elonmusk) December 6, 2024
なお、ザックス氏は自身のAIチャットプラットフォーム「Glue」を立ち上げたが、新たな役職に就任したことが、マスク氏と自身の利益を衝突させるとは考えていないと語っている。彼のベンチャーキャピタルファームCraft Venturesは、ザックス氏の顧問役はCraftを去る必要がないと述べている。
トランプ氏は、新たな役職にザックス氏を任命したことを称え、その知識、ビジネスセンス、知性、暗号資産とAIの分野における実務家としての評価を述べている。
なぜ重要か:マスク氏の長年の友人であるザックス氏がトランプ政権の要職に就任したことが重要なのは、AIおよび暗号資産の分野における勢力のバランスを大きく変える可能性があるためだ。
この動きは、急速に進化するこれらの分野で影響力を巡ってマスク氏とアルトマン氏の争いが激化するだろう。
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当記事はBenzinga Neuroの協力を得て一部制作されたもので、Benzingaのエディターが記事をレビューしました。