大麻関連企業の第3四半期の業績はまちまちだったが、その中でGreen Thumb Industries(OTC:GTBIF) とGlass House Brands(OTC:GLASF) の2社は、その優れた財務業績で際立っていた。
ともに調整後EBITDA、運用キャッシュフロー、フリーキャッシュフローを含む主要財務メトリクスのトップ5にランクインするなど、最高水準の結果を出した。
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トップをリード: GTI社とGlass House社の主要財務メトリクスでのトップランキング
Green ThumbおよびGlass Houseは第3四半期において、調整後EBITDA、運用キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー、運用マージンといった4つの重要なマージンメトリクスにおいてトップ5のポジションを確保し、業界のリーダーの地位に浮上した。これにより、Green ThumbとGlass Houseの両社は、強い利益だけでなく、キャッシュフローや運用コストを効果的に管理していると言える
Grown Rogue(OTC:GRUSF)は調整後EBITDAと運用キャッシュフローで強い結果を繰り返し出し、その他の好成績企業には、フリーキャッシュフローと運用キャッシュフローのトップ5に大きな飛躍を遂げたVext Science(OTC:VEXTF)が含まれる。
12月5日のBeacon Securitiesによる報告書によると、Vextは、強力な運用改善とコスト効率化により、調整後EBITDAと運用キャッシュフローの両方でトップ5に躍り出た。同社の成長を牽引したのは、自社の市場プレゼンスを拡大し、総合的な収益性を向上させるために自社の事業構造を最適化したことだ。
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税務戦略と市場のトレンドがキャッシュフローを向上
第3四半期の報告で目立ったキーワードは、運用キャッシュフローの向上における税務戦略の継続的な役割だ。今四半期、分析対象の企業のうち85%の企業が、調整後EBITDAがプラスを記録し、この数字は前四半期の81%から増加している。
280E税の義務を削減するなどの税制改革の恩恵は、その効果が実証された形だ。今四半期、企業のうち65%が、運転資本後の運用キャッシュフローがプラスになる結果を報告し、これは前四半期の59%から上昇した。これらの税務手法により、オペレーターは運転資本を解放し、より大きなキャッシュフローを生み出すことができた。この業界でキャッシュフローが王様であるという点を考えると、これは重要なメリットだ。
ただし、すべての企業がEBITDAを運用キャッシュフローに効率的に変換できたわけではない。
Beaconのアナリストは、過去12か月間のトレーリング成績において、調査対象の26社のうちたった15社がこの変換に成功したと指摘し、これは前四半期の19社から減少した数字だ。調整後EBITDAを正のキャッシュフローに変換するリーダーの中には、好ましい税務戦略のおかげである程度トップを走る企業もある。その中には、 Planet 13(OTC:PLNH)やTrulieve(OTC:TCNNF)も含まれる。
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業界の見通し:持続性は続くか
今後、原料麻産業が直面する課題の1つは、コストとマージンのプレッシャーが高まる中で、運用キャッシュフローをプラスに維持するという点だ。第3四半期に多くのオペレーターがプラスのキャッシュフローを達成した一方で、季節効果や税務戦略のリリースがその改善において大きな役割を果たした可能性も否定できない。年が進むにつれて、企業は収益性を維持するために、日増しに競争が激化する市場で、税金の最適化とコスト管理に注力し続ける必要があるだろう。