ナスダック100指数は月曜日に3.81%下落し、2022年以来の最悪の値動きを示したことで、これまでの動向をもとに熊市に入ることを示唆している。
出来事: 先週木曜日、テクノロジー銘柄主導のナスダック100指数は22,222.61ポイントという記録的な高値から9.76%下落し、市場の修正圏に入ることが明らかとなった。この後、2年間または497取引日間にわたり200日移動平均線を下回るような値動きが見られた。
金曜日にはわずかな安堵が見られたものの、月曜日には指数が暴落し、過去の最高値から19,430.95ポイントにまで12.46%下落した。
市場の修正は10%の下落で定義され、熊市は最近の高値から20%下落した状態を指す Jason Goepfert氏、White Oak Consultancy LLCのコンサルタントは先週、このトレンドを強調している。
Goepfert氏によると、ナスダック100指数が修正の2週間以内に3.5%以上下落した場合、それは常に熊市の領域に入ってしまうという過去のデータが示唆している。そのため、木曜日のセッションからわずか1日で指数は3.81%下げ、このトレンドが確認された。
Goepfert氏は自説を再確認し、「悪いシナリオ」として「これはブルたちにとって最善の状況ではない」と述べた。
Already triggered the bad scenario.
Not the best sign for bulls. https://t.co/GMm8bv3sUr
— Jason Goepfert (@jasongoepfert) March 10, 2025
Goepfert氏によると、この「3.5%以上の下落」が修正後2週間を経過してから評価される必要はないとのこと。Goepfert氏の説明によると、「いいえ、(私が行うテストにおいて)最大の損失の意味するところは、その期間内のあらゆる地点の最大の損失を引き出すということです。したがって、その2週間の間において、最大の損失は少なくとも3.5%以上になるような地点を見つける必要があります」とGoepfert氏は述べた。
なぜ重要なのか: 2025年の市場の暴落には数々の要因が重なっている。最新のショックは、米国の貿易パートナーとの間で続くトランプ大統領の関税戦争からも来ている。この関税戦争は、経済不安を引き起こしている。トランプ大統領はこのほどFox Newsとのインタビューで、景気後退の可能性を否定しなかったことで、日曜日には投資家たちの不安が高まっている。
しかし、これ以外にも専門家たちが近々の暴落を警告していた。
投資家である億万長者のレイ・ダリオ氏は、2月上旬のAll-In Podcastに出演した際、AI(人工知能)銘柄の可能性について警告していた。彼は高い評価と金利リスクに言及し、それをドットコムバブルになぞらえた。
ダリオ氏はまた、価値を最優先させるべきだと強調し、投資家たちにおいては価格に焦点を当てるべきだとアドバイスしている。ダリオ氏は「高い評価を受けた優良企業が高くなることは、本当に安いことになった悪い企業よりもはるかに深刻な問題だ」と述べた。
同様に、ドットコムバブルを予測したハワード・マークス氏は、今年1月上旬に自身の「On Bubble Watch」と題されたメモの中で、同様の危険性について警告を発表している。彼は、バブルの原因として、高い評価とAIのハイプ、そして巨大なキャップを持つテクノロジー企業に対する依存を挙げた。
一方で、S&P500指数も月曜日には、過去52週間の最高値6147.43ドルから5614.56ポイントに下落し、修正対象ゾーンに近づいた。
株価騰落率: 金曜日にはSPDR S&P 500 ETF(NYSE:SPY)とInvesco QQQ トラストETF(NASDAQ:QQQ)はそれぞれS&P500指数とナスダック100指数の株価が急落した。Benzinga Proのデータによると、SPYは560.58ドルに2.66%下げ、QQQも3.88%減の472.73ドルとなった。
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写真提供:シャッターストック