米証券取引委員会(SEC)がグレースケール・インベストメンツの上場投資信託(ETF)申請書を認可したと発表して以降、XRP(仮想通貨:XRP)が大幅上昇したことがわかった。
出来事暗号資産時価総額で3番目に大きいXRPは、過去24時間で4%以上上昇し、同じくブルーチップ通貨であるBitcoin(仮想通貨:BTC)とイーサリアム(仮想通貨:ETH)もそれぞれ0.33%と1.18%下落した。
この好調な動きは、SECがグレースケール社のETF申請書について意見を募り、連邦公報に掲載された後21日以内に意見を提出するよう求めたことによる。
特に注目すべきは、SECがXRPを「中央集権的なコンピューターネットワーク」であり、ネットワークを保有する単一の実体がないと認めたことだ。また、SECはこれをビットコインに似たものだと説明している。
SECが認可を与えれば、現在約1億2800万ドルの資産を保有しているグレースケールXRP信託はETFに転換することになる。
関連リンクさらにグレースケールからSECには、CoinShares、Bitwise、Canary CapitalなどからもETF申請が提出されている。
本稿執筆時点で、XRPが2025年に認可される可能性は、暗号資産を基にした予測プラットフォームポリマーケットによると82%に上る。
日本の金融サービス業界での一層の受け入れが期待されることで、XRPのセンチメントも高まっている。日本の金融複合企業であるSBIグループ(リンク)は、株主に対し、報酬プログラムを通じてXRPを受け取るオプションを提供している。
株価の変動執筆時点でXRPは1銭につき2.58ドルで推移し、過去24時間で4.20%上昇していた。これにより、同通貨の年初来の値上がり率は11.45%になった。
米国の金融ニュースサイト、ベンジンガプロ(Benzinga Pro)の情報によると、XRPの時価総額は2022年の暮れから約657億ドル(約72兆円)から825億ドル(約90兆円)へと増加している。もしSECがグレースケール社のETF申請を認可すれば、XRPの時価総額は大幅に増加することになる。 (データはBenzinga Proより)
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