1月上旬、マイナー・プラネットセンター(MPC)は億万長者、イーロン・マスク氏率いるTesla Inc.(NASDAQ:TSLA)のロードスターを宇宙の小天体と見誤ったようです。この出来事についてマスク氏は驚きを隠せませんでした。
出来事 太陽系の小天体(例:小惑星や彗星)の指定を行うMPCは1月2日に、2018年にCN41として指定された宇宙のオブジェクトを発見したと発表しました。
しかし、翌日、同組織はそのオブジェクトがファルコンヘビーの最終ステージの軌道に合致したことを確認し、オブジェクトの指定が削除されたとの声明を発表しました。
マスク氏は2018年2月に自身の赤いTesla Roadsterを宇宙に打ち上げ、それがSpaceXの ファルコンヘビーロケットの公開試験飛行の一環として用いられました。億万長者の起業家は、ハンズフリーで赤いスーツを着たダミーを車の運転席に乗せました。
このニュースを受けて、マスク氏はSNSの投稿で「僕の車は地球と火星を周回している」とコメントした。
My car is orbiting Earth and Mars 🤷♂️ https://t.co/zuOd4PjZFa
— Elon Musk (@elonmusk) January 25, 2025
第三者が運営するTesla Roadsterの位置を追跡するウェブサイトによると、執筆時点でこの車は地球から2億3,898万7400マイルの位置にあります。 このロードスターは火星から2億9,372万3,237マイル、太陽から1億5,244万1,919マイルの位置にあります。
Teslaの新型ロードスター Teslaは2025年にも新型ロードスターの生産を開始する予定です。このスポーツカーは、2008年から2012年までの間に同社で生産された限定版初の電気自動車EV、初代ロードスターに敬意を表するものとなります。
新型ロードスターのプロトタイプは2017年11月16日にTesla Semiの製品発表会の最後に展示されました。その後、Teslaは新型ロードスターは2020年から購入可能とし、価格は20万ドル程度になると発表しました。
しかし、その後数回に渡り、同車の生産スケジュールは遅れています。
マスク氏は2月に、新型Tesla Roadsterは0から60mphまでの加速に1秒未満がかかると述べ、これは同社の初期の1.9秒という概算よりも遅いスピードだとコメントしています。この性能を実現するため、TeslaとロケットメーカーのSpaceXとの間で協力が行われているとマスク氏は付け加えました。
なお、Teslaの共同設立者でCTOのJB Straubel氏が率いるRecursionのような企業が、研究開発を行っている分野においても、このような高速なロケットの開発に貢献できるかもしれません。
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写真提供:SpaceX