研究者トロイ・テスライク氏によると、電動車大手Tesla Inc.(NASDAQ:TSLA)の「Cybertruck」の生産ペースは、今月初めに数日間製造を停止する前にすでに低下していた。
出来事 Teslike氏によると、2024年第3四半期の終わりまでにTeslaが30,582台のCybertrucksを生産し、21,450台を納入したとのことで、在庫は9,132台となる見込みだという。これは、販売用の自動車登録データと、製造用のVINデータに基づいての推定だ。
これらの未販売車のうちいくつかはショールームモデルとして使用された可能性があるとしても、Teslaは第4四半期に約9000台のCybertrucksを在庫として持っているとTeslike氏は述べている。しかし、今年4月-6月期には、同社は需要に関するいくつかの課題に直面しているようだと、彼は今月初めにCybertruckの生産を一時停止した事例を挙げて説明した。
12月初旬、テキサス州ギガ工場におけるCybertruckの生産ラインの従業員に対し、12月3日から12月5日までの3日間、休むようにと告げられたと報じられた。
Hi everyone. Based on vehicle registration data for sales and VIN data for production, Tesla had produced 30,582 Cybertrucks by the end of Q3 2024 and delivered 21,450, leaving 9,132 in inventory. Some of these were likely used as showroom models, so I estimate around 9,067… pic.twitter.com/YMqNBAEdji
— Troy Teslike (@TroyTeslike) December 14, 2024
ただし、Teslike氏によると、このタイミングでの停止以前からCybertruckの生産は低下していた。同社は、より高価な「Foundationシリーズ」のCybertruckの販売を10月に停止し、価格の約2万ドル安い通常バージョンを販売し始めた。
さらに、11月のある日、同社のウェブサイトによると、カリフォルニア州を含むいくつかの州では、購入者がCybertruckの注文をし、同日中に納品を受けることができるとのこと。
またVINデータによると、11月10日にTeslaはCybertruckの生産ペースを55%以上カットしたという。
Hi everyone. Cybertruck production was paused for a few days earlier this month, but that wasn't the only change. The production rate had already been reduced before the pause. Here’s a timeline of key events:
• 30 Sep: Tesla ends Q3 with 9,067 Cybertrucks in inventory, likely… pic.twitter.com/eAGOzPEZJC
— Troy Teslike (@TroyTeslike) December 14, 2024
なぜ重要か これにより、Cybertruckの生産はすでに低下していたことが明らかになった。今年の夏には、TeslaはCybertruckのコストを削減するため、多くの新技術を導入すると発表した。
米国におけるCybertruckの生産は2023年11月に開始された。納品開始の数か月前、同社のCEOであるイーロン・マスク氏は、強力な注文台帳を持つCybertruckに対して、生産をスケールアップさせる事が最も大きな課題になるだろうと述べていた。その後マスク氏は、Cybertruckにはすでに100万台以上の先行注文があると発表した。
しかし、納品が始まると、車両の価格は予想価格よりも大幅に上昇し、2019年の発表時に提供された見積価格を大幅に下回った可能性があり、予約保持者が購入を見送る可能性がある。
米国における第3四半期のEVトラック売上で、CybertruckはライバルであるフォードのF-150ライトニングやリビアンのR1Tを上回り、モデルYとモデル3に次いで第3位のEVとなり、16692台を販売したとして、自動車リサーチ会社のケリーブルー・ブックのデータによると、モデルYとモデル3に次いで第3位のEVとなった。
ただし、TeslaはCybertruckに対しより大きな野望を持っており、同社のマスクCEOはこれまでに同車を2025年に最大で25万台製造することを目指していると述べている。
第3四半期において、Cybertruckの生産は初めて黒字を達成 した。
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写真提供:シャッターストック