Goldman Sachs(ゴールドマン・サックス)のアナリスト、ブルック・ローチ氏は、VF Corp(NYSE:VFC)株についてNeutralのレーティングを再確認し、目標株価を22ドルから25ドルに引き上げた。
このアナリストによると、VFCは3四半期にわたる幅広い好業績を見せ、2025会計年度の実績に基づくフリーキャッシュフローのガイダンスを上方修正したとのこと。
ただし、大手卸売業者の発注のタイミング変更と外国為替の影響が主な原因で、四半期の収益予測はコンセンサスを下回る見通しとなった。
全体的に、この四半期においては、アナリストは同社の「リインベント」戦略の進展にポジティブな見通しを維持しており、四半期中に同戦略の実行における持続的な改善が確認された。
同アナリストによれば、今四半期のキーポイントは、9四半期ぶりに売上が前年同期比で増加し、すべての地域で成長が見られたこと、TNF(The North Face)とTimberland(ティンバーランド)の好調な業績、Vans(バンズ)における前期比好調な推移が挙げられる。
また、同アナリストは、今回のホリデーシーズンにおけるVansのアメリカでの販売推移が前年同期比でプラスになったこと、前年の在庫リセットと製品コストの風当たりの緩和による好調な業績、およびプロモーション活動の減少によるソリッドな粗利拡大を強調した。
さらに、SG&A(営業・一般管理費)コストの節約が期待を上回る結果となり、同社は2025会計年度(FY25)末までに約3億ドルのSG&Aランレートの節約を達成する見通しであり、また同社は中期的なレバレッジ目標(2.5倍以下)を達成するための道のりも維持している。
同アナリストは、今四半期のVFCの「リインベント」計画の初期段階における重要な進展の兆しであると見ており、特にSG&Aの観点からビジネスのマージン軌道に楽観的である。
同アナリストは、同社が3月6日に行われる同社のインベスターデーの第2セグメントで、各ブランドの最近の業績と将来の戦略についてさらに詳細なアップデートを受けることを楽しみにしているという。
株価の動き:VFC株は現地時間木曜日の最終取引で4.65%高の26.75ドルで取引しています。
写真提供:Shutterstock