24日、世界経済の動向を受けて、米国の株式市場は休息の時を迎えた。その動向とは、米国への重要な原材料の輸出を禁止した中国や、大統領が「軍事法制の緊急宣言を出して憲法と民主主義秩序を守る」と発表したことで混乱する韓国の政治情勢などだ(原文リンク)。
米国株においては、iShares MSCI South Korea ETF(NYSE:EWY)など韓国関連のETFは2.7%下落し、より大きな朝の下落から一部持ち直した形だ。
ニューヨーク市場の取引中盤、大型株はほぼ変わらず、一方で小型株は大きく失速し、目立った下げを見せている。
セクターの動きは限られた範囲で、エネルギーと通信サービスがわずかながらアウトパフォーマンスを示した。
Meta Platforms Inc.(NASDAQ:META)は2.1%上昇し、これまでの最高値を更新したことで注目を集めている。
経済ニュースでは、10月の米国の求人件数は748万を上回る774.4万となり、9月の737.2万件を上回ると発表された。このデータからは、今週金曜日に発表される高い期待を背負った11月の雇用統計の取り決めの前に、労働市場の継続的な立ち直りが示唆されている。
米ドル指数(DXY)は前日の0.6%の反発の一部を0.2%下押しした。一方、米国国債の利回りはほとんど動きがなく、10年債利回りはベーシスポイント1つ上昇し、4.20%になった。
貴金属は小幅な上昇を見せており、金が0.3%、銀が1.7%上昇した。
原油価格はOPEC+が減産の延長を確認した後に2%急騰した。さらに米国は、不正なイランの石油輸送に関連する35の法人および船舶に制裁を科し、原油価格をさらに支えている。
仮想通貨市場では、投資家の感情は冷静なままだ。 Bitcoin(CRYPTO:BTC)は1万9500ドル前後で推移し続けている一方、Ethereum(CRYPTO:ETH)とDogecoin(CRYPTO:DOGE)はそれぞれ1.9%と4.3%下落した。
主要米国株指数およびETFの24日の動き
指数 | 価格 | 変化率 |
Nasdaq 100 | 21,185.87 | 0.1 % |
S&P 500 | 6,048.77 | 0.0% |
ダウ平均株価 | 44,747.11 | -0.1% |
ラッセル 2000 | 2,421.44 | -0.5% |
Benzinga Proのデータによると:
- 「SPDR S&P 500 ETF トラスト」(NYSE:SPY)は1株603.70ドルで横ばい。
- 「SPDR ダウ工業株ETF」(NYSE:DIA)は1株448.42ドルで推移。
- テクノロジー株重視の「QQQトラスト・シリーズ1」(NASDAQ:QQQ)は1株515.96ドルで0.1%上昇。
- 「iShares Russell 2000 ETF」(NYSE:IWM)は1株240.62ドル、0.5%の下げ。
- 前日比0.5%上昇したのは「Communication Services Select Sector SPDR Fund」(NYSE:XLC)、「Industrial Select Sector SPDR Fund」(NYSE:XLI)は0.6%安。
24日の株式銘柄動向
- Intel Corp.(NASDAQ:INTC)は、CEOであるパット・ゲルシンガー氏が突然辞任したことを受けて5%下落した。
- AT&T Inc. (NYSE:T)は、今後3年間にわたり総額500億ドル以上のフリーキャッシュフローを見込んでおり、そのうち最低400億ドルを配当と株の買い戻しを通じて株主に返還するとコミットしたことを受けて4%急伸。
- FedEx Corp.(NYSE:FDX)は、 一連のアナリストによる格付けのダウングレードを受けて3.8%下落。
- 中国の輸出規制に対する反応として、 United States Steel Corporation(NYSE:X)は8%急落した。
- Core & Main Inc.(NYSE:CNM)は、予想を上回る四半期純利益を受けて15%急伸した。
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