金の価格は、金曜日に1オンスあたり3,212ドルを超える急騰を見せ、鉱業株が米中の貿易緊張が高まるなかで力強く推移したことを受けて、新たな史上最高値を記録しました。
出来事:大手金採掘銘柄は、1月20日の大統領就任式以来20%以上の伸びを示しており、数社が投資家によるリスク回避資産の求めにより年初からの利益が30%を超えています。
米国はこの週の木曜日、中国製品に対して既存の20%の関税の上乗せとして125%の関税を発表しました(合計145%)。この措置がトランプ大統領による他の多くの国に対する90日間の関税引き上げの一時停止を軽くしました。
鉱業株は米中貿易摩擦と史上最高値を記録した金価格を受けて、年初から20%以上のリターンを上げた銘柄がさらに上昇しました。
企業 | 現在の価格 | 日次変動 | 年初からの利益 |
---|---|---|---|
Newmont Corp. (NYSE:NEM) | 50.94ドル | +4.49% | +32.76% |
Barrick Gold Corp. (NYSE:GOLD) | 19.24ドル | +2.34% | +20.48% |
Kinross Gold Corp. (NYSE:KGC) | 13.69ドル | +5.15% | +38.56% |
SSR Mining Inc. (NASDAQ:SSRM) | 10.18ドル | +1.50% | +41.78% |
Agnico Eagle Mines Ltd. (NYSE:AEM) | 111.55ドル | +5.43% | +36.05% |
US Gold Corp. (NASDAQ:USAU) | 10.02ドル | +16.78% | +62.40% |
「鉱業株は過去3回の景気後退のうち最もリターンが高かったセクターでした」と述べたJPモルガンのアナリスト、ドミニク・オケイン(Dominic O’Kane)氏は、2年間で鉱業株に対する合計株主還元率が50%を超えると予測しています。
関連リンク: トランプ「関税一時停止」、投資家が追求する見通し
なぜ重要なのか:3月の米国消費者物価の予期せぬ下落を受けて、トレーダーたちが6月からのフォーダムリザーブによる金利引き下げを賭ける動きとなりました。
世界ゴールド協会によると、物理的に裏付けされたグローバルなゴールドETFの3月単月間の資金流入は86億ドルとなり、そのうち76%が北米の投資家によるものとなっています。
中央銀行が2024年に1045トンのゴールドを購入するなど、ロシアや中国などの国々がドルへの露出を減らす動きにより、金の価格が上昇する要因が鮮明になっています。
銘柄の利益確定が進む中、アナリストは2026年まで金の勢いが続くと予想しており、また米国銀行は2026年の1オンス当たりの価格目標を3,350ドルに引き上げました。
次の記事のタイトル:
免責事項