2025年、トップ7のテクノロジー・ジャイアントがS&P 500の上位50銘柄にランクインできなかったため、これまでのテック株の主導権は失われた。チャールズ・シュワブ社のアナリストが最新のリポートで、このテック株の脱落とそれに伴う広範な市場への投資金流の動きを詳細に報告している。
出来事 チャールズ・シュワブ社の最高投資戦略責任者(CIO)であるLiz Ann Sonders氏は、最新のX投稿で、2025年に市場の焦点がビッグテックから移動してきたことを強調し、「マグ7(Mag7)からメーッ7(Meh7)」と表現した。
月曜日、S&P 500は2025年の最悪の一日と3月の2番目に悪い日を記録し、指数は1株6,147.43ポイントの52週間安値からわずか4.84%下落している。
シュワブ社の報告によると、マグ7銘柄の分散が拡大し、昨年比での年初来の株価性能ランキングは大幅に下落した。 リポートには、「今年の上位50銘柄には、これまでひとつの株も入っていない」と述べられている。対してS&P 500を上回る形での株価性能は、Meta Platforms Inc.(NASDAQ:META)だけが達成している。
銘柄 | 年初来の株価性能 | 1年間の株価性能 |
Nvidia Corp. (NASDAQ:NVDA) | -17.53% | 33.81% |
Apple Inc. (NASDAQ:AAPL) | -2.39% | 35.94% |
Microsoft Corp. (NASDAQ:MSFT) | -7.19% | -6.37% |
Amazon.com Inc. (NASDAQ:AMZN) | -6.90% | 15.45% |
Alphabet Inc. Class A (NASDAQ:GOOGL) | -11.84% | 25.24% |
Meta Platforms Inc. (NASDAQ:META) | 9.31% | 31.49% |
Tesla Inc. (NASDAQ:TSLA) | -24.95% | 51.30% |
S&P 500 | -0.32% | 14.01% |
SPDR S&P 500 ETF Trust (NYSE:SPY) | -0.15% | 13.95% |
リポートには、「私たちの見解では、マグ7銘柄が年初来苦戦しているのは正当なものであり、あるいは説明がつく」とされている。 S&P 500のマグ7を除く部分は、前向きな株価と利益の成長のトレンドを示していると詳細に記述されている。
予測によれば、2025年にはマグ7の利益成長は2024年に比べて低くなる一方、S&P 500のマグ7を除外した部分については逆の傾向が予想されている。
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今回の出来事の重要性アナリストは、これが選挙で大きな働きをするのではないと説明している。過去1年間で、S&P 500を構成する銘柄のうち、指数を上回る銘柄はわずか22%であり、一方で過去1か月間では、50%の銘柄が指数を上回っている。
今年の市場で観察されたパフォーマンスの変化が、これまでに賞されていた銘柄からディフェンシブなセクターに向かう動きだとリポートでは詳細に報告されている。 シュワブ社によると、この変化は大きな政策に関連した不確実性や、利益と評価に関する伝統的な基本的な懸念が含まれる要因の組み合わせが原因であるという。
分散投資と定期的なリバランスが重要であり、市場動向が年内を通じて続くと予想されているため、投資家がそれを意識することが重要である。
株式相場火曜日のプレマーケットでは、S&P 500指数とナスダック100指数の動きを追跡するSPDR S&P 500 ETF トラスト(NYSE:SPY)と Invesco QQQ トラスト ETF(NASDAQ:QQQ)は一服した。 SPYは583.61ドル(前日比0.03%)、QQQは497.82ドル(前日比0.15%)となっている。
月曜日、SPYは583.77ドル(前日比1.75%)、QQQは497.05ドル(前日比2.19%)となった。
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