Airbus SE(OTC:EADSF)は、Spirit Aerosystems Holdings Inc.(NYSE:SPR)が所有する資産を引き継ぐことに同意したことに伴う、Boeing Co.(NYSE:BA)による同社の買収を後押しする形となった。
出来事 Airbusは、この合意の一環として、ノースカロライナ州キンストンにある施設とフランスにあるもう1つの施設を含む、世界中のSpiritの資産をいくつも取得する。両施設は、Spiritが月曜日に公式発表したとおり、AirbusのA350機用の重要な胴体セクションを製造している。
その他の施設には、モロッコのカサブランカにあるA321とA220の部品を製造している施設、スコットランドのベルファストとウィチタの施設の一部が含まれる。
この契約の条件は、他に適切な買い手が見つからない場合、Airbusが、Airbusのプログラムに関連するマレーシアのスバンにある資産も引き継ぐことだ。
「多くの年の間、Airbusとの協力は、同社が最も重要な航空機プログラムの一部に向けてエアロ構造物を提供することを可能にしました。」と、SpiritのIrene Esteves執行副社長兼最高財務責任者は述べた。彼女は、この合意がBoeingによる同社の買収を後押しするだろうと付け加えた。
Airbusは、無利子の2億ドルの信用枠をSpiritに提供し、一方Spiritは、同社の資産に対して4億3900万ドルをAirbusに支払う。
なぜ重要なのか 資産の売却は、BoeingによるSpiritの買収を実現するために必要なものであり、昨年発表されたとおり、ボーイングは数か月にわたり交渉を行い、47億ドルを支払った。この合意によって、Spiritは2005年にBoeingから分社化していることも分かる。
Airbusとの取引は、中国共産党(CCP)がボーイング製の航空機の輸入を全て停止すると発表したあと、米中貿易戦争の影響に苦しむボーイングにとっても後押しとなるだろう。
ボーイングは最近、販売第一の737 Maxモデルに使用されるナットやボルトなどの重要な締結部品を新たに確保しており、メーカーが在庫を補充しなかった場合、生産に影響が出る可能性もあった。
株価の動き BAは現在、 Benzinga Proのデータによると177.95ドルで取引されている。
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