6月23日(月)、米国市場はイランによる米国の空爆への冷静な対応によって安心感を覚える投資家たちの見方を受けて上昇して終了した。
主要指数は上昇、一方で世界の原油供給が安定するとの見方から原油価格が急落した。イランの軍事能力の限られた点と強い同盟がないことが、中東の高まる地政学的リスクにもかかわらず市場が冷静な反応を示した理由として分析筋は指摘している。
経済データでは、S&Pグローバルの米国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は、6月に53.7から53.1に低下し、52.9の予想をわずかに上回る結果となった。製造業のPMIは52で変化なく、工場の活動が着実に拡大していることを示している。
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月曜日には、幅広いS&P 500の上昇率を主導したのは、消費者製品株や不動産株であり、原油価格の下落につれエネルギー株が下落した。
ダウは0.89%上昇し、42,581.78ドル、S&P 500は0.96%上昇し、6,025.17ドル、ナスダックは0.94%上昇し、19,630.97ドルで取引を終えた。
本日のアジア市場
日経225先物は、リアルエステート、銀行、織物部門の利益率に牽引され1.16%上昇し、38,800.00で取引を終了した。
オーストラリアのS&P/ASX 200先物は、金属鉱業、素材、フィナンス部門の利益率により0.95%上昇、8,555.50で取引を終了した。
インドのNifty 50先物は0.26%上昇し、25,037.10で取引を終了、Nifty 500先物は0.48%上昇し23,110.60で終了した。
上海総合指数(Shanghai Composite)は1.15%高の3,420.57、上海深セン300(Shanghai Shenzhen CSI 300)は1.20%上昇の3,904.03で終了した。
香港のハンセン指数(Hang Seng)は2.06%高の24,177.07で終了した。
05:45AMETのユーロ圏市場
ユーロSTOXX 50指数は1.77%上昇している。
ドイツのダックス指数は2.15%上昇。
フランスのCAC 40は1.45%上昇。
英国のFTSE 100指数は0.38%上昇している。
米イラン停戦の発表を受け、旅行株が上昇したことで、ヨーロッパ株が急騰。エネルギー株は原油安が重しに、航空株とレジャー株に牽引された動きで、STOXX 600は上昇した。
商品
05:45AM ET時点で、WTI原油は1バレル66.29ドルで3.20%下落、Brentは1バレル68.21ドルで3.29%下落した。
イスラエルがトランプ大統領のイランとの停戦案を受諾し、原油市場の最近のリスクプレミアムが消えることで、原油価格は2週間ぶりの安値に下落した。
天然ガス価格は1.52%低下し、1単位あたり3.752ドルとなった。
金は1.85%下落し、1オンスあたり3,332.90ドル、銀は0.50%下落し1オンスあたり36.005ドル、銅は0.87%上昇し1ポンドあたり4.8920ドルになっている。
米国先物
05:45AM ET時点で、ダウ先物は0.77%上昇、S&P 500先物は0.89%上昇、ナスダック100先物は1.17%上昇している。
外国為替
05:45AM ET時点で、米ドル指数は0.41%減の97.99、1ドルあたり144.97円と0.81%下落、1ドルあたり1.5361豪ドルと0.78%下落した。
イランとイスラエルとの停戦に関する楽観的な見方がリスクを求める投資家たちを後押ししたことで、米ドルが下落した。ダウンのドル指数、ユーロ、英ポンド、円が上昇した。
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