報告によると、中国のEV大手BYD Co. Ltd.(OTC:BYDDY)(OTC:BYDDF)は、ニューデリーと北京の間の外交関係が緩和されるにつれて、インド市場への参入を推し進めているようである。
BYD、Atto 2 SUVの導入を検討か。幹部がインド訪問へ
ブルームバーグが水曜日に報じたところによると、同社は来年、BYD Atto 2電気クロスオーバー車をインド市場に投入し、価格は200万ルピー(約22,600ドル)以下に設定する計画であるという。
また、BYDは同社幹部のビザ取得手続き中で、インド地域ディレクターの張(Ketsu)氏が来月にも同国を訪問する予定である、と報告は述べている。
この動きは、2020年の国境紛争後の緊張緩和を受けている。紛争では複数の軍人が死亡した。トランプ大統領による関税引き上げの脅しや、インドのレアアース鉱物と技術の必要性などが、両国の関係が緩和された理由のひとつかもしれない、と報告は述べている。
インドでのテスラの低調な成長、減少する販売台数
このニュースは、インドでのテスラの成長の低調さを反映している。テスラは同国でモデルYの600台の受注を獲得したが、これは期待よりも低い数字だった。モデルYは現在、同国でEV大手が提供している唯一の車種で、価格は約7万ドルに設定されている。
他の市場におけるテスラの販売も、欧州市場での売上が40%減少したほか、アメリカ市場での同社の市場シェアが2017年以降初めて40%を下回ったことなどから、パッとしない状況である。
BYD、年間販売目標を大幅引き下げ。EVバッテリー市場での成長を記録
一方、BYDは2025年の年間販売目標を460万台に引き下げ、16%以上値下げした。BYDはこれまで同年の販売目標を550万台に設定していた。同社はまた、利益の30%減少を発表、これは中国市場での競争激化が要因である。
他の分野では、同EV大手は世界のEVバッテリー市場において安定した成長を維持しており、2025年1月から7月の間に105GWh相当のバッテリー設備を設置し、17.8%以上の市場シェアを誇っている。
こちらのリンクをからBenzingaのFuture Of Mobility特集を参照
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