ウォーレン・バフェット氏が日本企業に再びスタンプを押したため、市場は湧いている。5大総合商社の株価が、バフェットの発言を受けて9%まで急上昇し、バークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK)の大型出資が見込まれた後、更に上昇するとの見込みが出ている。
三菱UFJフィナンシャル・グループ株(NYSE:MUFG)が約9%急伸し、三井&Co(OTCPK:MITSY)、丸紅(OTCPK:MARUF)(OTCPK:MARUY)、住友三井フィナンシャルグループ(NYSE:SMFG)と伊藤忠(NYSE:ITOCF)も4%から7.5%の間で上昇したとフィナンシャル・タイムズが報告している。
バフェットのビリオンダラー・ベットが大きくなる
バフェット氏の日本への愛情は古くからのものだ。2020年には、バークシャーはそれぞれの総合商社に5%の出資を静かに行い、合計60億ドルを投じた。そして、今日になってその持ち株は235億ドルにもなったのである。
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さらに10%の所有権制限が解除された今、バフェット氏の年次報告書には次のように明記された。「全ての5社に対するバークシャーの所有割合が若干増加する可能性が高いだろう」
どういうことか。バフェット氏は賭けを倍にしているのだ。
なぜ総合商社信仰? バフェット流のプライベートエクイティとは
バフェット氏はなぜこれらの銘柄を好きなのだろうか?
これらの総合商社を日本のプライベートエクイティの巨大な地位にあるものと考えてみよ。
ジェフリーズのアナリストであるタン・ハ・ファム氏は、「日本のプライベートエクイティ」と呼んでいる。しかしバフェット氏の長期的な見通しを認めているというわけだ。
バフェットの波に乗るETFと株
ETF投資家にとって、バフェット氏の日本投資は3つの重要なファンドを浮き彫りにさせた。
iShares MSCI Japan ETF(NYSE:EWJ)の今年の利益率は2.64%上昇し、JPMorganのBetaBuilders Japan ETF(NYSE:BBJP)は2.37%上昇した。しかし、実際の利益率は?
WisdomTree Japan Hedged Equity Fund(NYSE:DXJ)の今年の利益率は3.98%上昇した。
バフェット効果は非常に実感できるものだ。それは総合商社だけに関係するものではない。
ソニー(NYSE:SONY)の株価は過去1年間で44%急上昇し、住友三井フィナンシャルグループの株価(NYSE:SMFG)は40%近く上昇した。さらに三菱UFJフィナンシャル・グループ(NYSE:MUFG)も、24.6%の年率で上昇している。
日本の企業改革、増配、そしてバフェット氏の支援を受けて、これから先は長期的な上昇状況が確実視されるだろう。
投資家にとって、今日の日本を無視することは2003年のAAPL(NASDAQ:AAPL)を無視するようなものであり、バフェット氏自身が繰り返すことはないと誓ったミスを犯すようなものである。
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写真:シャッターストック