ビリオネアのビル・ゲイツが共同設立したゲイツ財団信託は、2025年第2四半期末時点で総資産価値を478億ドルに引き上げ、保有する株式のうち、バークシャー・ハサウェイ・クラスB株(NYSE:BRK)における持ち分を増加させた。なお、同財団の保有株式は3銘柄に高度に集中している。
2025年第2四半期、ゲイツ財団が行ったポートフォリオの実質的な変更は2件のみ
同財団の13F報告によると、第2四半期にポートフォリオで変更されたのは2銘柄のみであった。すなわち、バークシャー・ハサウェイのクラスB株を695万1249株購入する一方で、マイクロソフト(NASDAQ:MSFT)の株式を226万6040株売却したのである。
ゲイツとオマハの賢人ウォーレン・バフェットの両者から多額の寄付を受けている財団は、両者の投資哲学を今なお反映している。
第2四半期の最新13F報告によると、同財団のポートフォリオにおける3銘柄の保有比率は、ファンド総資産価値の約67%を占めている。
銘柄 | 価値(6月30日現在) | 保有比率(6月30日現在) | 保有株数(6月30日現在) | 2025年3月31日からの変化(%) |
マイクロソフト(NASDAQ:MSFT) | 130億2700万ドル | 27% | 26191207 | -8% |
バークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK) | 117億1800万ドル | 25% | 24123684 | 41% |
ウェイスト・マネジメント(NYSE:WM) | 73億7500万ドル | 15% | 32234344 | 0% |
ポートフォリオの約67%を占める3銘柄
マイクロソフト
- マイクロソフト株は、ゲイツ財団が保有する最大の銘柄であり、130億ドル以上の価値がある。
- 同財団は第2四半期に保有比率を8%縮小したが、既存の保有資産の価値は23億4500万ドルと大幅に上昇した。
- この急騰は主に、マイクロソフト株が過去6カ月で27.55%上昇したことによるものであり、同社が人工知能、とりわけアジュールクラウドプラットフォームを通じてオープンAIへの投資を強化したことによる影響が大きい。
- ゲイツは2000年の財団設立以来、マイクロソフト株を着実に寄付している。
バークシャー・ハサウェイ
- 長年の友人であるバフェット氏への強気を打ち出す形で、ゲイツ財団は第2四半期にバークシャー・ハサウェイのクラスB株の保有比率を41%引き上げた。
- バフェットは2006年以降、議決権を維持するために自身のクラスA株をクラスB株に転換しながら、ゲイツ財団にクラスB株を寄付している。
- 同財団は現在、2413万株以上のバークシャー株を保有しており、その価値は約117億1800万ドルである。
ウェイスト・マネジメント
- ゲイツ財団はバフェットの「バリュー投資」原則を体現した銘柄であるウェイスト・マネジメント株を2002年から保有している。
- 保有株数は前四半期から変わらなかった。
- WMは包括的な廃棄物管理と環境サービスを提供する業界大手であり、豊富なポートフォリオを持つ。
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ゲイツ財団の保有銘柄のうち、上位3銘柄以外の銘柄
上位3銘柄以外では、ゲイツ財団信託はその他の大手企業にも分散投資しており、2025年第2四半期時点で、キャタピラー(NYSE:CAT)に28億5000万ドル以上、カナディアン・ナショナル鉄道に57億ドル以上の持ち分を保有している。
その他の注目すべき投資先には、ディア社(NYSE:DE)、エコラブ社(NYSE:ECL)、ウォルマート(NYSE:WMT)への投資が含まれており、それぞれ数億ドルの価値がある。
株数は同じでも、保有銘柄の価値は上昇することがある。これは株価が上昇した場合に起こることで、株式市場への投資でよく見られる現象である。
例えば、ゲイツ財団のキャタピラー、ウォルマート、クーパング(NYSE:CPNG)における保有資産の価値は、第2四半期にそれぞれ18%、11%、37%上昇した。
同財団はこれらの企業の株式を追加で購入しなかったものの、これらの銘柄の株価はオープンマーケットで上昇しており、その結果、同財団の投資総額は大幅に増加した。
株価の動き
S&P500指数とNASDAQ100指数の動きをそれぞれ反映したSPDR S&P 500 ETFトラスト(NYSE:SPY)とインベスコQQQトラストETF(NASDAQ:QQQ)は、金曜日のプレマーケットで上昇した。SPYは0.21%上昇して646.33ドルとなり、QQQは0.0052%高の579.92ドルだった(Benzinga Proのデータより)。
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