「Meta Platforms Inc.」(NASDAQ:META)が、ソウルに拠点を置くAIチップのスタートアップ企業「FuriosaAI Inc.」を買収する交渉を行っていると伝えられている。この買収交渉は、今月中にも最終決定される見通しだという。
出来事:先週、Mark Zuckerberg氏率いるMetaは、元Samsung(OTC:SSNLF)及びAdvanced Micro Devices(NASDAQ:AMD)のエンジニアであるJune Paik氏が設立した韓国のAIチップスタートアップ「FuriosaAI」を買収する交渉を行っていると、米フォーブス誌は先週火曜日に報じた。 FuriosaAIは、AIアプリケーションの最適化を図るアクセラレーターの開発を専門としており、2021年には自社製AIチップ「Warboy」を、その後8月には高度なアクセラレータチップ「RNGD」を立ち上げたという。
「RNGDは、Metaの『Llama 2』や『Llama 3』といった大規模な発生型AIモデルを展開するのに理想的な選択肢となります」とFuriosaAIは語っている。
また、CEOのPaik氏は以前、NvidiaのAIアクセラレーターの高コストと、限られた供給量を受けて、代替半導体エコシステムの必要性を強調している。FuriosaAIのモデルは、Nvidiaのシステムチップ構築コストの約半分で構築できるとされており、よりコスト効率の良いソリューションを提供しているという。
このことは、Nvidia(NASDAQ:NVDA)に対抗し、AIチップに対するMeta Platformsの強い依存を和らげることを目指したものだと報じられている。先月、Metaは2025年に同社の資本支出が最大650億ドルになる可能性があり、そのうちAIインフラ投資にかなりの割合が割り当てられることが明らかになっている。
これについて、ポートフォリオ・マネージャーのConrad van Tienhoven氏はブルームバーグに、「私は長らく、Nvidia以外でAIを最大の利益を得られる企業として、Metaを見てきましたが、私以外にも多くの人が同意するようになっていると思います。」と発言している。Tienhoven氏は、Metaの投資が広告のターゲティングと測定方法を再構築する役割を果たし、その結果として利用者1人当たりの売上高が向上し、成長が促進されたと説明している。
「なぜ重要か」:このZuckerberg氏が率いる企業の動きは、同社の成長を牽引してきた積極的なAIイニシアチブの後に行われたものである。Wedbushのアナリスト、Dan Ives氏によると、MetaのAI主導のモネタイゼーション(収益化)戦略は、株1株当たり最大100ドルの増加をもたらす可能性があるという。
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先月、Metaは2025年の同社の資本支出が最大650億ドルになる可能性があると明らかにし、そのうちAIインフラ投資に大幅な割合が割り当てられることが明らかになっている。
この買収交渉が実行されている時期に、Meta Platformsが世界をリードするGPUメーカーであるNvidia Corpに対抗し、AIチップに対する強い依存を和らげようとしていることも、先月発表されたMetaの資本支出予算の中で明らかになった。 Metaの資本支出予算の一環として、AIインフラ投資に大幅な割合が割り当てられることが報じられている。