市場のベテランローレンス・マクドナルド氏が、連邦準備金利支払いの撤廃を訴える共和党議員テッド・クルーズ上院議員(R-テキサス)による最近の提案に関して苛烈な警告を発した。
出来事マクドナルド氏、The Bear Traps Reportの創設者である木曜日、Xに投稿した。この記事は、ブルームバーグの記者であるスティーブン・デニス氏の投稿を引用したものである。
デニスが共有した投稿は、クルーズによる2008年に施行された準備金利支払い(IORB)プログラムに関する提案を記した事実シートの中身である。クルーズによれば、この政策は納税者に対し年間1,000億ドル以上の支出を強い、また、これまでの間に合計1.1兆ドルの支出を行い、そのうち半分以上は外国の金融機関に支払われているという。
「アメリカ納税者が巨大な赤字の中で苦しんでいる最中、特にアメリカの銀行ではない銀行に利益をもたらし続けることにはまったく意味がない」とクルーズは共有された事実シート内で記している。
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この対策は、2008年の金融危機中金融市場の安定を図るために採用されたものだが、マクドナルド氏はこの撤回が金融抑圧になると警告している。
「金融抑圧が来るぞ」とマクドナルド氏はXで投稿し、深刻な財政ストレスを乗り越えるために政府が私企業から資金を引き出すというこの提案と、他の危機時期の動きとの類推を示した。
なぜ重要なのかマクドナルド氏はクルーズ氏の提案への懸念を示したが、他の複数のエコノミストや専門家はこの提案を支持している。
その一例が、ウィズダムツリーのシニアエコノミストであるジェレミー・シーゲル氏の言葉である。彼は米連邦準備制度(FRB)の運用体制に対する政治的な興味を「潜在的に過小評価されている動き」と表現している。
JPMorgan Chase & Co.(NYSE:JPM)のストラテジストたちは、この動きに反対して警告を発表している。IORBを廃止すると、銀行の流動性の問題につながるだけでなく、国債、買い戻し契約、連邦準備資金への参加者の混雑も引き起こすだろうというのだ。
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