現在米下院の対中国委員会の委員長を務める共和党の ジョン・ムールナール議員 は、北京のレアアース輸出禁止に応じて、トランプ政権に対し中国からの航空便の米国への着陸を制限するよう求めている。
ムールナール議員、米国に対し航空機の販売見直しを要請
この共和党議員は、政権に対し中国の航空会社への民間航空機の販売およびスペアパーツやメンテナンスの提供に対する規制の実施を促した。ロイター通信が木曜日に報じた。
「これらの措置は、我々の防衛産業への重要な物資を自国の戦略部門に悪影響を及ぼすことなく、北京は封じ込めることができないという明確なメッセージを送ることになる」とムールナール議員は述べている。
また、米国運輸省が最近、主要航空会社に対し中国への飛行許可を6ヶ月間延長することを発表したことを報告は示唆している。
トランプ大統領の200%関税の脅し、Nvidia禁止へ
一方、トランプ大統領は先に、レアアースの磁石制限により中国からの輸入品に対し200%の関税を課すと脅迫した。 「彼らは我々に磁石を渡さなければならない。もし磁石を渡さなければ、我々は彼らに200%の関税か何かを課さなければならない」とトランプ大統領はホワイトハウスでの記者会見で述べた。
中国が世界のレアアース金属の供給の90%以上を管理していることは注目に値し、自動車産業の生産ラインに影響を与える可能性がある。今年初め、米国の主要自動車メーカーを代表する団体は政権に書簡を送り、制限の影響を示した。その内容は、同社が「オートマチックトランスミッション、スロットルボディなどの重要な自動車部品の製造ができなくなる」というものだった。
その間、中国当局は国内チップセットの強化策と見なすことができる措置として、米国のテクノロジー大手 エヌビディア(Nvidia Corp) (NASDAQ:NVDA) 製の人工知能チップの購入を禁止した。
中国、ボーイングに500機の大型注文か
その他の地域では、ボーイング (NYSE:BA) は中国との間で大型航空機の注文について協議していると報じられた。シアトルに拠点を置く航空宇宙大手が同国に販売する飛行機は500機に上る可能性がある。しかし、この取引は米中両国が良好な貿易関係を維持することが条件であった。
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