3月7日(金)、米国市場は最初に見られた下落を挽回し、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が経済は「良好な状態である」との発言に続き上昇した。その一方でパウエル議長は早期の利上げを期待することについては警告し、慎重な姿勢を強調した。
週末の急伸にもかかわらず、引き続きカナダ、メキシコ、中国からの輸入品にかけられる関税についての米国の貿易政策の見通しの不確実性が広がる中、S&P500指数は9月以来の最悪の週間パフォーマンスを記録した。
経済データでは、2月の雇用統計報告で、米国が15万1,000人の雇用を追加したことがわかった。これは1月よりは伸びているものの、予想されていた16万人の予測には及ばなかった。また、予想外にも失業率が4.1%まで上昇し、予想を0.1ポイント下回る4.0%となった。
金曜日、S&P500指数の大半のセクターが上昇し、公共事業、テクノロジー、エネルギーが上昇し、一方で消費者ステープルズ、金融株が下落した。
ダウ工業株30種平均は0.54%上昇して42,801.72で終了し、SP&P500は0.55%上昇して5,770.20、ナスダック総合株価指数は0.70%上昇し18,196.22で引けた。
今日のアジア市場
- 日本の日経225は0.34%上昇し、36,990.00で推移している。なお、上昇をリードしたのは電力、ゴムと化学、石油・プラスチックセクターだった。
- オーストラリアのS&P/ASX 200は0.18%上昇し、7,962.30でクローズ。エネルギー、ゴールド、リソースセクターで上昇を記録。
- インドのNifty 50は0.49%下落し、22,441.10、Nifty 500は1.02%減の20,234.80で終了。
- 上海総合指数は0.19%下落し、3,366.16で、上海深証総合指数は0.39%減の3,928.80を記録した。
- 香港のハンセン指数は1.85%減の23,783.49で終了。
ユーロ圏の市場情報(ET6:00)
- ヨーロッパSTOXX50は0.70%下落した。
- ドイツのダックスは0.71%減、
- フランスCACは0.39%減。
- 英国のFTSE100指数は0.40%下げて取引を終えた。
今日の朝6時時点の商品価格
- WTI原油はバレル当たり0.27%高の67.22ドル、Brentは0.28%上昇し70.57ドルで取引を終えた。
- 関税の不確実性、OPEC+の増産、及び世界的な需要の低迷の中、原油価格は安定した。 WTIは7週連続での下落を記録し、Brentは3週連続での下落となった。
- 天然ガスは4.35%増の4.588ドル。
- 金は33,020ドル(0.64%)、銀は2,915.81ドル(0.06%)、銅は4,6805ドル(0.62%)となっている。
今朝6:00AMET時点のアメリカの先物
- ダウ先物は0.80%下落、S&P500先物は1.00%減、Nasdaq 100先物は1.15%減。
- 米国株先物は関税の不安、景気後退の恐れ、及び中国のインフレ指標の低下を受けて下落した。
今朝6:00AMET時点の外国為替市場
p>米ドル指数は0.14%下落し103.70、USD/JPYは0.64%減の147.08、USD/AUDは0.30%減の1.5811となった。
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