米司法省の発表によると、バージニア州の男性がISISの運営を仮想通貨で莫大な額に上る資金提供に関与していたとして、有罪判決を受けた。
出来事:Mohammed Azharuddin Chhipa氏(35歳、バージニア州スプリングフィールド市在住)は2019年10月から2022年10月までの間、シリアの女性ISISメンバーに資金を集めて送金する行為に関与していた。この資金は、女性ISISメンバーが収容されている収容施設からの脱走支援など、ISISの様々な活動を支えるために利用された。
Chhipa氏は資金を集めるためにさまざまなソーシャルメディアプラットフォームを利用し、電子送金を受け取ると実際に数百マイルの移動を伴い資金を収集することもあった。収集された資金はその後仮想通貨に換金され、トルコに送られ、そこからシリアに密輸された。こうして資金がISISメンバーに渡されたのだ。
この計画の過程で、Chhipa氏は仮想通貨で18万5000ドル以上を送金することに成功していたという。司法省は、この作戦に使用された具体的なコインを特定するための要請に直ちには回答しなかった。
この男性は、罪に問われればそれぞれの罪で最大20年の懲役刑を受けることになる。
重要度: なお、この事件は、テロ組織が自らの運営のために仮想通貨を活用するというより広範なトレンドの一部だ。2023年5月、Binanceの連結された紐づけられたシリアのテロ組織「イスラム国」(ISIS)によるものとみられる190の仮想通貨口座がイスラエル当局によって押収された。
実際、ここ数年で、組織の関心は従来の仮想通貨のネットワークから動き出している。
昨年11月、研究機関は、テロ組織がビットコイン(BTC)のブロックチェーンよりもTron(CRYPTO:TRX)ブロックチェーンを仮想通貨の送金に利用することが観察された。