スペース関連企業のCEOであるイーロン・マスク氏は、ドイツの原子物理学者であるヴェルナー・フォン・ブラウン氏を含む科学者たちのアメリカの宇宙開発への貢献について、中国の宇宙競争に関して称賛を送った。
出来事マスク氏はX上の投稿で、「なるほど、彼らの手腕が米国の宇宙プログラムに活用されるまでは、アメリカは宇宙競争に大きく後れをとっていた」と書いた。
今週早くも、マスク氏はアメリカのエンジニアリング人材不足を悼んでいた。
Indeed. Until they were applied to the US space program, America was losing the space race badly.
— Elon Musk (@elonmusk) December 26, 2024
マスク氏は「優れたエンジニアリングの人材が常に不足している。このことがシリコンバレーでの活動に制約を持たらしている」と語った。彼は自身の会社はアメリカ人を採用することを希望しているが、アメリカにはそのような才能あふれるエンジニアが不足している、とも述べている。
There is a permanent shortage of excellent engineering talent. It is the fundamental limiting factor in Silicon Valley.
— Elon Musk (@elonmusk) December 25, 2024
今回の出来事の背景 米国は第二次世界大戦後、ヴェルナー・フォン・ブラウンを含むいくつかのドイツの科学者を、秘密の米国情報プログラムであるペーパークリップ作戦の一環として宇宙プログラムの開発に雇用した。
フォン・ブラウン氏はかつてナチ党員であったが、アメリカ初となる宇宙衛星エクスプローラー1号を打ち上げるためのロケットを開発した。また、彼はアメリカがアポロ計画の一環として月に人間を送り届けるために開発したサターンVロケットの開発にも関与している。なお、サターンVは、地球の低軌道(LEO)を超えた人類を唯一搭乗させたことのある打ち上げロケットである。
なお、マスク氏のスペースXは、現在、人類を月およびそれ以上の先に送り届けることを目指したスターシップの打ち上げロケットを開発中である。
アメリカ航空宇宙局(NASA)は、50年以上の歳月を経て、スターシップのカスタムバージョンを使用して月の表面に人間を再び着陸させることを目指している一方で、マスク氏はスターシップに搭乗し、人類を火星に送り届けることを夢見ている。
スターシップは、現在までに6回の飛行テストを実施済みだが、いずれもペイロードを搭載したものではない。
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写真提供:Shutterstock