投資家のゲイリー・ブラック(The Future Fund LLCのマネージングディレクター)は、Tesla Inc.(NASDAQ:TSLA)とのレガシー自動車メーカーが自動運転分野での協業を拒否した背景には、十分な理由があると考えている。
電気自動車と自動運転は「生き残りの条件」、ゲイリー・ブラック
火曜日にSNSプラットフォームXに投稿された記事の中で、投資家はテスラと自動車メーカーが自動運転分野で協力することについての考えを共有した。記事では、自動車メーカーは自社の電気自動車にテスラのスーパーチャージャーでの充電を許可する一方で、同じく電気自動車の大手であるテスラに自社の「完全自動運転機能」の支配権を握らせることは「決して許さない」だろうと記されている。
「電気自動車と自動運転は、自動車事業に残るための条件である」と投資家は言い、各社はむしろ独自の電気自動車と自動運転技術を開発することを望んでいると付け加えた。
スレッドに続いてブラックは、自動運転は「戦略的に重要すぎて、どの自動車メーカーもテスラに譲るわけにはいかない」と述べたが、一方で一部の企業はテスラとFSDの展開に関する契約を結ぶ可能性があると予測している。
このことが自動車メーカーが「自律走行車への投資を継続する」理由であるとブラックは言い、収益性への懸念にもかかわらず各社が「電気自動車への投資を継続している」と共有した。
FSDライセンス許可、欧州でのデビュー
これらのコメントは、EV大手が完全自動運転(FSD)技術のライセンス許可の機会をレガシー自動車メーカーに提供したとのテスラCEOの主張に続くものである。しかし、各社はこの申し出を拒否したか、あるいはムスクCEOによると「無意味な」展開プログラムを提案した。
FSDは最近、テスラがこの技術の欧州での拡大を目指していることが報じられている。オランダ車両局(RDW)は、テスラと共同でFSDのテスト手順を進めていることを確認し、2026年2月に技術導入のタイムラインを設定している。
テスラ、欧州市場での販売低迷
同社はまた、10月に欧州市場での販売の減少を記録しており、新規登録車数がほぼ50%減少したと報告した。この減少は、競合他社であるBYD Co. Ltd. (OTC:BYDDY)(OTC:BYDDF)が同地域での登録数を200%以上増加させたことと一致している。

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価格の動き:Benzinga Proのデータによると、TSLAは市場閉鎖時に0.39%上昇して419.40ドルになったが、時間外取引では0.07%下落して419.10ドルになった。
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