‘オマハの賢人’として知られる投資家のウォレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ社(NYSE:BRK)は、仮想通貨に対する全般的な嫌悪感を示している一方で、2024年には仮想通貨市場を支持する企業に投資し、その投資額は5億ドルから7億ドルに膨れ上がりました。
出来事 バフェット氏のバークシャー・ハサウェイ社は、Nu Holdings Ltd(NYSE:NU)についてのシリーズGのファンドラウンドでイニシャル・インベストメントを5億ドル、その後2回目となる2憶5000万ドルを投資しました。
2022年にブラジルのデジタルバンキング企業として立ち上げたNuは、Nubank Criptoという仮想通貨プラットフォームを構築しています。バークシャーは2024年9月30日の四半期末現在、この会社の株式0.3%を18ヵ月で追加しており、この年の四半期末には3%から0.4%に保有を増加させました。
同社は2022年12月31日に終了した四半期における持ち分0.1%から、2025会計年度第3四半期には0.4%に保有割合を増やしました。
当初、Nubank CriptoはBitcoin (CRYPTO: BTC)、Ethereum (CRYPTO: ETH)、およびPolygonの(CRYPTO: MATIC)をサポートしていましたが、現在ではUniswap(CRYPTO: UNI)とChainlink(CRYPTO:LINK)もサポートしています。また、このプラットフォームではUSD Coinをはじめとするステーブルコインを含む仮想通貨を送受信、および変換することができます。
2018年、バークシャー・ハサウェイ社の年次株主総会の際、バフェット氏はビットコインを「おそらくはネズミの毒の〆」と評して注目を集めました。一方で、バークシャーはNuへの投資を通じて多額の利益を得ています。
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なぜ重要か バークシャー・ハサウェイ社の13F提出書によると、同社は第3四半期末現在、117億9000万ドルで評価されるNu社の8643.8万株を保有していました。
執筆時点では第4四半期のデータが利用できなかったため、バークシャー社がこれまでの期間中にNu社に対する保有を変更しなかったと仮定すると、2024年9月30日の時点で1株あたり13.65ドルと比較して株価が10.36ドルになり、同四半期における保有割合は24.10%低下していたことになります。
ただし、Benzinga Proのデータによると、Nu社の株は2024年には27.43%上昇しています。
Nu社は仮想通貨サービスを提供していますが、そのサービスは基本的には仮想通貨会社ではないというのがバフェット氏の主張です。
とはいえ、バフェット氏は2018年に「全体的な仮想通貨については、ほぼ確実に最終的には失敗するだろう」とも述べていました。
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写真提供:シャッターストック