メンタルヘルス向けの神経形態学療法を専門とするバイオテクノロジー企業であるEnveric Biosciences Inc(NASDAQ:ENVB)は、MycoMedica Life Sciencesとライセンス契約を締結した。
Envericは、この度MycoMedicaに、そのEVM201プログラム(医薬候補EB-002(旧名EB-373)を含む)のアウトライセンスを行なう。この提携により、うつ病を含む神経精神障害の治療において、シロシンの合成プロドラッグである医薬候補EB-002の開発が進展する予定だ。
関連記事: Enveric Biosciencesが5つの新製品を追加して精神保健特許ポートフォリオを拡大
契約条件によると、MycoMedicaはEB-002について独占的なグローバルな権利、配合、使用方法、関連する医療機器をすべて獲得した。
MycoMedicaは今後、EB-002のあらゆる前臨床、臨床、営業開発を担当し、Envericは売り上げに対して最大6,200万ドルのマイルストーンペイメント、およびロイヤリティを受け取ることになる。この契約では、MycoMedicaに下位ライセンスの権利と、現金での買収オプションも付与された。
Envericの戦略的な動き:EB-003を優先し、EB-002のライセンスを行なう
「EB-002のライセンスを行なったという当社の戦略的な決断は、Envericがイノベーション、協力、効率を重視し、それぞれの治療領域でEB-002とEB-003が最大のインパクトを発揮するようなポジショニングになっていることの証明だ」と、EnvericのCEOを務めるJoseph Tucker博士は独占コメントで述べた。
また、同氏は次のように付け加えた。「この合意により、我々は自社の使命に忠実であり続けることができる。それは、EB-003に関して先駆的な取り組みを通じて精神保健の分野で変革的な解決策を駆使することであり、一方で、EB-002については有能なパートナーの手でその潜在能力を実現することである」と、彼は付け加えた。
一方の、MycoMedicaの最高経営責任者兼最高医務官であるSanjay Dubé博士は、プレスリリースで次のように述べている。「私たちは、神経精神障害を有する患者に新しい治療オプションを提供することを目指し、EB-002の開発を進めるために、Envericとこのライセンス契約を結ぶことをうれしく思います。」
EB-002がMycoMedicaの手に渡ったことにより、EnvericはEB-003の開発にリソースを注力することとなった。この画期的な神経形態学は、うつ病、不安障害、依存症の画期的な治療薬と見なされており、同社は2025年に新規投薬(IND)の申請を行う予定だ。
次の記事もお読みください:
AIで作成された表紙イメージ