本日の取引で、Global Payments Inc.(NYSE:GPN)の株価は111.71ドルで、0.29%下落している。この1カ月の間に株価は4.62%下がり、1年間では11.31%下落している。このような業績から、長期保有株主にとっては同社の株価収益率(PER)が気になることだろう。
過去1年のグローバルペイメントのPERと業界平均とを比較
株価収益率は、長期保有株主が総合市場データ、過去の収益、および業界全体と比較して企業の市場動向を評価するために使用されている。P/Eの低い銘柄は、株主が将来的に株がより良い業績を上げることを期待していないことを示すこともあり、それとも会社の評価が低いということを意味しているかもしれない。
グローバルペイメントのPERは、金融サービス業の総合PER(46.95)よりも低い。理想的には、このため同社の株価は業界平均よりも悪い業績を上げる可能性があると考えられるが、逆に評価が低いとも考えられる。
結論として、株価収益率は企業の市場動向を分析する際の有用な指標であるが、制約も存在する。P/Eが低いということは、会社の評価が低いことを示すこともあるが、その一方で株主が将来的な成長を期待していないということを示すこともある。さらに、P/Eは単体で利用してはいけない。業界のトレンドや景気循環などの他の要因も、企業の株価に影響を与えるからだ。したがって、投資家はP/Eを他の財務指標や定性分析と組み合わせて活用することで、より賢明な投資判断ができるだろう。