Tesla Inc.(NASDAQ:TSLA)のエンジニアが、EV大手のCEOであるイーロン・マスクのリーダーシップを痛烈に批判し、マスクは世間に嘘をつき言論を操作するなどしていると主張した。
イーロン・マスクのリーダーシップは「深刻な疑義」
同社のリアルタイム取引・管理プラットフォームであるAutobidderの開発に8年以上携わったテスラのエンジニアジョルジョ・バレスティエリが、木曜日にソーシャルメディアLinkedInでキャリアに関する投稿をした。
バレスティエリはテスラでの経験を認め、同僚に感謝の意を述べた後、同社を離れた理由を共有した。
「率直に言うと、私が去る主な理由は、イーロンがテスラの使命に巨大な損害を与えたと思うからだ」とマスクは述べ、マスクは他国の民主的諸制度の健全性を損ねたと付け加えた。
「イーロンのリーダーシップと意思決定は深刻な疑義があるように思われる」とバレスティエリは語り、今回の決断はマスクの政治活動だけでなく、「世間に嘘をつき、世論を操作し、マイノリティを標的にし、気候変動否定論者を支持し、石油・ガス業界と連携した政治勢力を支持することに関わる」と説明した。
また、トランプ政権は米国でのエネルギー転換を遅らせており、そのスピードこそが「気候変動の最悪の結果を回避するために重要」であると述べた。

出典:LinkedInのGiorgio Balestrieri
イーロン・マスクの給与パッケージ、ホワイトハウスのイベント無視
このニュースは、マスクが史上初の兆万長者になる可能性を秘めた新たな報酬パッケージを明らかにした後に飛び込んできた。しかしこのパッケージには、テスラが実現しなければならないいくつかの条件やマイルストーンも記されている。
マスクの報酬パッケージは、著名な人物から批判されている。たとえば上院議員のバーニー・サンダース(無所属-バーモント州)は、この報酬の授与は「極めて不道徳」だと語り、労働者の権利を再確認した。
報告によると、マスクはホワイトハウスのイベントには含まれていなかった。このイベントには米国の著名なテクノロジーCEOやビジネスリーダーが参加していた。マスクは招待されたが参加できなかったと述べていた。
マスクが報道されたように無視されたことで、トランプ政権が取った一連の反EV決定に続く、マスクとトランプ派の関係について疑問が生じる可能性がある。昨年の大統領選挙の直前、マスクはトランプ氏に2億5000万ドル以上を寄付していた。
トランプ政権の環境保護局の変化、CAFE基準の緩和
ドナルド・トランプ大統領の環境保護局は、米国の気候変動対策と排出基準の法的根拠の多くを形成する2009年の非常事態通達の撤廃を提案していた。
トランプ政権はまた、米国の自動車メーカーに対して標準適合を義務付けている、車両1ガロンあたりの燃料走行距離の基準である企業平均燃費基準を緩和した。この基準の緩和は、自動車メーカーがこの基準に準拠するための法的圧力を軽減することになる。
マスク曰く「政府は救済不能」
最近のイベントでマスクは、ワシントンD.C.でのDOGE(政府効率化局)との時間を振り返り何かを学んだか質問されたが、政府は「救済不能」だと答えた。
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