中国のEV大手BYD Co. Ltd.(OTC:BYDDY)(OTC:BYDDF)は、コンパクトカー「Racco」をヨーロッパ市場に投入できる可能性がある。
規制が許せばキーカークラスのRaccoは欧州へ
BYDの副社長であるStella Liは、自動車メーカーは「もしスペースがあれば」Raccoをこの地域に持ち込むことができると述べた。Liは自動車メーカーが「EUの規制を非常に注視している」と付け加えた。
EUの立法者が手頃な価格でコンパクトな欧州製自動車を含む新たなEカー規格の導入を検討していることは注目に値する。
BYDは先月、Raccoを東京モーターショーで発表した。日本の軽自動車市場に参入するという意味である。RaccoはBYDの軽自動車分野への初参入で、20kWhのバッテリーを搭載し、112マイルの航続距離を実現し、最大100kWの充電が可能だ。ヨーロッパで発売された場合、同車は欧州市場で既に販売されているDolphin Surf EVを下回る価格帯となる可能性がある。
軽自動車は、ICE搭載モデルの場合、排気量が660ccに制限されている、道路交通法上最小の自動車カテゴリーである。所有者に対する減税措置が含まれるが、そのメリットはその後縮小されている。
BYDの欧州での躍進、テスラは減退
このニュースは、BYDがヨーロッパ市場で着実に成長を記録している中で報じられた。英国は現在、中国国外の自動車メーカーにとって最大の市場となっている。BYDは9月に英国で11,271台の車両を販売した。
BYDはまた、中国の鄭州にある工場を拡張した。BYDの施設は、ライバルであるテスラ(NASDAQ:TSLA)がテキサス州に所有するギガファクトリーの6倍以上の大きさである。工場の敷地面積は22.5平方キロメートルにまで拡大した。また、同工場では約6万人の労働者を雇用している。
一方、テスラの欧州市場における9月の販売台数は10.5%減少した。同社はまた、イタリアで25%の減少を記録した。中国におけるテスラの業績も芳しくなく、同EV大手は10月に9.9%減少した。同社の輸出も同期間に32%以上減少した。
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写真提供:Tada Images / Shutterstock.com

