過去1週間の間にベンジンガのエッジ株ランキングにおける成長指標が大きく上昇した2つの家具株は、ブレイクアウトに向けて順調に推移しているようだ。この動きは、同業界における貿易と関税に関する新たな不確実性をめぐる緊張の高まりの中で起きている。
「成長」指標が大きく上昇した2つの家具株
ベンジンガでは、株の成長スコアを、他の銘柄と比較して株の利益と収益の拡大ペースに基づいて割り当てている。スコアには、過去の傾向に加えて、その株式および企業の最近のパフォーマンスも考慮されている点は特筆に値する。
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過去1週間で、2つの家具株でベンジンガ・エッジの成長スコアが大幅に上昇した。一方、業界全体は貿易および関税に関連する問題のさらなるエスカレーションの影にさらされている。
先週末、ドナルド・トランプ大統領は家具の輸入に対する国家安全保障調査を開始し、「他国から米国に輸入される家具には、まだ決まっていないレートで関税が課される」と述べ、ほとんどの家具メーカーと小売業者の株価を動揺させた。
1. イーサン・アレン・インテリアーズ
米国の大手家庭用品メーカー兼小売業者であるイーサン・アレン・インテリアーズ(NYSE:ETD)の成長スコアは36.73から79.71へと上昇し、わずか1週間で42.98ポイントも上昇した。
コンセンサス予想を上回る売上高と利益、さらに1株あたり0.25ドルの特別配当の発表によるものだ。同社は「解放記念日」の安値圏から回復したかたちで、今年に入り7.61%上昇している。

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2. フレックススティール・インダストリーズ
リクライニングチェアで知られる家具メーカー、フレックススティール・インダストリーズ(NASDAQ:FLXS)の成長スコアは、わずか1週間で36.21から73.89に37.68ポイント上昇した。
同社は今月、第4四半期の収益を発表した。関税圧力やインフレ懸念の影響で消費者の購買力は減退しているにもかかわらず、売上高と利益でアナリストのコンセンサス予想を上回った。株価は発表後に急上昇し、過去1ヶ月で24.41%上昇しているが、今年に入り14.21%下落している。

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