月曜日、大統領選当選者ドナルド・トランプ氏の新会社「トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ」(NASDAQ:DJT) が、仮想通貨企業Bakkt Holdingsの買収を検討しているとの報道を受け、同社の株価が急騰し、1カ月で最大3倍以上に膨らんだ。
出来事:Bakkt Holdingsは、11月15日から12月16日までの1カ月間に186%も急騰し、この日32.44ドルという11カ月ぶりの高値をつけた。この急騰を受け、同社の時価総額は4億4300万ドルになり、この1億ドル以上の増加で推定4億4300万ドルとなった。
トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループがBakkt Holdingsの買収について最終段階の交渉に入っているとの報道が株価上昇の要因となった。執筆時点では正式な発表はなされていない。
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このBakkt Holdingsは、ジョージア州アルファレッタを拠点とし、仮想通貨取引、保管、ポイント交換サービスを提供している。
Bakkt Holdingsは、米国株式取引所(ニューヨーク証券取引所)を所有するIntercontinental Exchangeが設立し、55%を所有している。
なぜ重要か: トランプ大統領の勝利に伴い、仮想通貨トップ銘柄であるビットコイン(BTC)の価格が10万ドルを超え、MicroStrategyやMARA Holdingsなどの仮想通貨関連の株式も大幅な利益を上げている。市場はこれを歓迎している。
この楽観的な動きの背景には、トランプ氏が勢力的に仮想通貨を推進していることがある。トランプ氏の動きは、国のビットコイン保有を目指すといった大胆な公約も含まれている。
実際、Bakkt Holdingsの株価は、同社の株価上昇率が16%、同社のプロキシ株となるMicroStrategyの株価上昇率が24%であるビットコインと比較して、より多くを返している。
しかし、低い株価というのは、大きなパーセンテージの動きを見せる可能性が高いとも言える。
株価の動き: 一方で、Bakkt Holdingsの株価は今週初めの上昇を取り戻し、水曜日のレギュラーセッションで13.2%急落し、26.55ドルとなった(Benzinga Proのデータによる)。
4人のアナリストが評価したところ、Bakkt Holdingsの株価には合意があり、その合意株価予測は2.51ドルになっている。同社の最高目標株価7ドルは2022年1月にJefferiesから、最低目標株価0.3ドルは同年3月にCitigroupから発表された。
一方、同社株に対する別の見方が現実味を帯びてきている。それは、この株価の急落がもともとの株価急騰が過剰であることを示している可能性がある。
この出来事により、トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループの株価も7%下落し、35.32ドルとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)の総裁ジェローム・パウエルの強気の発言が、米国市場全体に悪影響を及ぼしている可能性がある。
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