CNNモンスターのFear and Greed指数は、全体的な市場センチメントにおいていくらか改善を見せたが、木曜日には「ギリード」ゾーンにとどまっている。
米国株は木曜日には反発し、ナスダック総合指数はセッション中に50ポイント以上上昇した。
トランプ大統領の「美しい大型減税法案」が215対214の投票で連邦下院を辛うじて通過し、今後は上院に移ることになった。米議会予算局によると、提案された法案は今後10年間で国家債務におおよそ3兆ドルを追加するとみられている。
経済データの観点からは、先週末(5月17日)においては米国の新規失業保険申請件数が前週比2,000件減の227,000件となり、市場予想の230,000件よりも少ないことが発表された。S&PグローバルサービスPMIは5月に52.3に上昇し、前月の50.8からは上昇幅が見られた。一方製造業PMIも5月には52.3に上昇し、4月の50.2からも上昇幅を拡大した。
Advance Auto Parts, Inc(NYSE:AAP)の株価は、良好な業績が予想を上回るという発表を受けて木曜日に57%上昇した。 Vigil Neuroscience, Inc(NASDAQ:VIGL)の株価は、サノフィが同社を約6億ドルで買収すると発表したことで241%急伸した。
S&P 500指数の上昇は、ユーティリティ、ヘルスケア、エネルギー株が木曜日に最大の損失を記録したことで打ち消された。しかし、消費者向けの利益株やコミュニケーションサービス株は全体的な市場のトレンドに逆らい、セッションを上昇で終えた。
ダウ平均は木曜日に1ポイント超下落して41,859.09ドルで終了した。S&P 500は0.04%減の5,842.01ドルで、ナスダック総合は1セッションで0.28%上昇し、18,925.73ドルとなった。
投資家は本日、Booz Allen Hamilton Holding Corporation(NYSE:BAH)、The Buckle, Inc(NYSE:BKE)、Frontline plc(NYSE:FRO)からの決算発表を待ち望んでいる。
CNNモンスターのFear & Greed指数とは?
現在の値は66.2で、この指数は木曜日にも「ギリード」ゾーンに留まっており、前回の値が65.7であったことと比較しても変わらない。
Fear & Greed指数とは、現在の市場センチメントの尺度である。この指数は、恐怖が高まれば株価に圧力をかけ、欲が高まれば逆の効果があるという前提に基づいている。この指数は7つの均等加重指標に基づいて計算されており、0から100までの範囲を持つ。0は最大の恐怖を表し、100は最大の欲望を示す。
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