ブータン(Bhutan)の特別区域が、戦略的準備の一環として、ビットコイン(CRYPTO:BTC)、イーサリアム(CRYPTO:ETH)、BNBコイン(CRYPTO:BNB)を保有すると発表した。
出来事の詳細:このブータンのヒマラヤ山脈中央南部に位置するゲレフゥ・マインドフルネス・シティは、声明の中で、取引のしやすさを確保し、流動性リスクを回避するため、大規模な時価総額を持つ仮想通貨を選択したと説明している。
ビットコイン、イーサリアム、BNBコインは、それぞれ最も価値のある仮想通貨5つのうちの第1位、第2位、第5位にランクインしている。
この取り組みは、この地域の経済的な適応力を強化し、ビットコインマイニング部門での既存の能力を拡大するためのものである。
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このニュースに対し、Binanceの創設者であるチャン・ペン・ジャオ氏は、このような多資産型暗号資産準備がどの管轄区域においても初めて設定されたことだと述べた。
ジャオ氏は次のようにコメントしている。「これはブータンが開かれた考え方であり、他の種類の暗号資産にも開かれていることを示しています」と。
なお、エルサルバドルはすでに、ビットコインの金蔵準備を保有しており、これは暗号資産の流動性を保つために最初にこのような財政政策措置を実施した国である。
ゲレフゥ・マインドフルネス・シティは、ブータンのジグミ・ケーサル・ナムゲル・ワンチュク国王の夢のプロジェクトで、法律の下で企業に法的な自由と経営の権限を提供する別のルールと法律を持つ計画された経済ハブである。
今回の出来事が重要な理由:ブータンは急速に成長しているビットコイン保有量で目を引いており、オンチェーンデータによると、ブータンは11000 BTC(約1億1500万ドル)を保有している。
これにより、ブータンは米国、中国、英国、ウクライナに次ぐデジタル通貨の保有量の第5位の政府となった。また、驚くべきことにエルサルバドルのビットコインの保有量を上回るという報告もあった。
なお、ブータンが有するビットコインの保有量は、法執行当局による押収から派生したものではなく、その大規模な水力資源を背景にした国内のマイニング能力によって生み出されている。
株価の変動:執筆時点で、ビットコインの価格は93,165.38ドルで、24時間で3.30%下落しているとのBenzinga Proのデータが示している。
イーサリアムの価格は3308.62ドル、24時間で1.45%下落している。一方、BNBは0.60%上昇し、694.15ドルとなっている。
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