Gerber Kawasaki Wealth and Investment Managementの投資家ロス・ガーバーは、小売トレーダーと投資家に対し、SPAC(特別買収目的会社)を避けるよう警告している。
「疫病神のように避けろ」
火曜日、Xに投稿した短くも直接的な声明で、ガーバーはSPACの「王様」ことチャマス・パリハピティヤに向けてメッセージを発信したものと思われる。
ガーバーは「SPACは疫病神のように避けろ」と言い、パリハピティヤは2億5000万ドルの新しいSPAC取引を携えて復帰した。パリハピティヤは現在、人工知能、クリーンエネルギー、米国防衛技術などの分野に注力しており、「米国のリーダーシップを維持するための重要な分野」と説明している。
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ガーバーがSPACに強い不信感を示しているのは驚きではなく、むしろ正当なことだ。なぜなら、パリハピティヤの過去のSPACの大半が赤字を深めているからであり、ある調査によると、彼のSPACすべてに100ドル投資した場合、73%減になっているという。
ウォール街は個人投資家を食い物にしている
ガーバーはかなり以前からSPACに批判的であり、SPACマニアがピークに達した2021年にさかのぼって否定的な見解を示している。ガーバーによると、「SPACはウォール街が個人投資家を食い物にするもう一つの手口」であり、だからこそウォール街の連中はみんなSPACをやっているのだという。
当時ウォール街の銀行やヘッジファンドが10ドルで買い付けた株は30ドルで取引されていたとガーバーは言う。チャーチル・キャピタル社IV($CCIV)は、電気自動車メーカーの公開支援のために ルーシッド・グループ(NASDAQ:LCID)と合併したSPACだ。
ガーバーは「これをPIPEという」と説明した。PIPEとは、民間投資家が上場前企業の株式に投資することを指し、大手銀行やヘッジファンドは上場間近の企業の株を買い占めることで「大量のワラントを取得する」のだ。ルーシッド・グループの株は、2021年2月に記録した過去最高値の58.05ドルから96.3%下落している。
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