先週、我々の焦点はNvidiaにあった。同社がテック企業の決算シーズンを締めくくった時、報告は堅調だったが、驚異的ではなかったため、1月にDeepSeekがリリースされたことで、同社のチップに対する需要が鈍化するおそれがあるという懸念が生じた。その結果、木曜日には鋭いテック株の売却がなされ、続く週末にはリバウンドが見られた。
トランプ大統領が就任した以来、私たちの市場はワシントンに固執してきたが、今週もその傾向は変わっていない。トランプ大統領は就任1週間目にメキシコとカナダの商品に対する25％の関税を初めて発表し、2月1日にその期限を設定した。だが国境安全保障を巡る両国との交渉の結果、トランプ大統領は期限を3月4日（本日）に延長した。
トランプ大統領が本日から有効とする新たな関税に対する初期反忍として、世界の市場は全面的な貿易戦争の恐怖において大きく下落している。中国とカナダは報復関税の施行に踏み切り、メキシコは反応すると誓っている。
最近の経済データは先細りだ。消費者信頼感レポートが2度続けてマイナスとなったことで、懸念は高まった。しかし先週のPCEレポート（連邦準備制度理事会の優先的なインフレ指標）は予想を満たし、安定をもたらした。今週は、2月の雇用統計レポートが一斉公開される8:30(米国東部時間)に全ての視線が向けられるだろう。
関税と経済データの不確実性が残る中、引き続き市場の波乱が予想される。後退はあり得るが、冷静な状態でいることが肝要だ。
私のアドバイスは？ ポジティブなものに集中し、楽観的な見通しを保ち続けることだ。
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