元フォード・モーター(NYSE:F)のCEOであるマーク・フィールズは、自動車業界は米国における電気自動車(EV)普及の減速を予期していなかったと語った。ゼネラル・モーターズ(NYSE:GM)は、16億ドルの減損処理を行うことを発表している。
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EV市場は思ったように成長しなかったとフィールズは語る
フィールズは火曜日にCNBCのインタビューに応じ、「自動車メーカーは電気自動車の生産体制の構築に本格的に着手した」と述べた。フィールズは、自動車メーカーは消費者のEV採用状況を考慮せずにその決断を下したと説明した。
“明らかに、この分野における市場の成長は自動車メーカーの思惑とは異なった”とフィールズは語った。GMの規模の優位性は逆に”足枷”となっており、EVの採用は”近い将来から中期的にかけて”予想よりも低くなるだろうとフィールズは述べている。
GMの16億ドルの減損処理
GMは火曜日、SECへの公開文書において、EV投資により16億ドルの影響が出ることを発表した。「2025年10月7日、当社取締役会の監査委員会は、GM北米における16億ドルの減損処理を承認した」とGMは書類の中で述べている。
同自動車メーカーはこの中で、16億ドルのうち12億ドルがEV生産能力の調整によるもので、残りの4億ドルは”EV関連投資に伴う契約解除手数料及び商業的和解”によるものだと付け加えた。
GMとFordはEV購入支援を縮小
GMは最近、上院議員のバーニー・モレノ(共和党・オハイオ州)からの懸念を受けて、EVへのインセンティブの提案された拡張を撤回しEV購入支援策を縮小した。モレノは元自動車販売業者で、自動車政策に携わっている。GMに続きフォードもEV購入支援策を縮小した。
テキサス州ではEVや代替燃料車に支援策
一方、テキサス州はEVに最大2,500ドル、液化石油ガス(LPG)及び圧縮天然ガス(CNG)車に最大5,000ドルの支援策を発表した。
フォードやGM、ステランティス(NYSE:STLA)などの大手自動車メーカーのEVやPHEVに加え、テスラ(NASDAQ:TSLA)もこのインセンティブの対象となっている。フォードは最近、F-150ライトニングEVピックアップトラックの価格を4,000ドル引き下げたばかりだ。

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写真提供:シャッターストック経由のSSKH-ピクチャーズ