現在の市場セッションで、ジョンソン・エンド・ジョンソン (Johnson & Johnson Inc.) (NYSE:JNJ) の株価は前日比0.22%増の153.45ドルになっている。さらに過去1か月間、株価は6.45%下落し、一方で過去1年間では0.40%の上昇を記録している。株主としては、現在のセッションにおいては企業が標準範囲での業績を遂げているが、同時に株価が過大評価されているかが気になるところだろう。
ジョンソン・エンド・ジョンソンのP/Eを同業他社と比較する
株価純利益率(P/E)とは、現在の株価を企業の1株当たり利益(EPS)で割ったものである。この数字は、企業の過去の収益、歴史的データ、S&P500など業界や指数の集計市場データと比較して、その企業の現在の業績を長期投資家が分析する際に用いられる。P/Eが高いほど、投資家はその先の企業の業績が良くなると見込んでおり、その株は過大評価されている可能性がある。しかし、必ずしもそうとは限らない。この数字が高いということは、現在の株価を出来高いと判断している投資家が多いということでもあり、彼らは今後の四半期の業績が上向くと期待しているとも考えられる。そのため、投資家たちは将来の配当にも楽観的な姿勢を保っているわけだ。
ジョンソン・エンド・ジョンソンのP/Eは、医薬品業界のP/E(27.43)よりも低い水準にある。理想的には、投資家はこれを踏まえ、ジョンソン・エンド・ジョンソンの株価は同業他社よりも悪い業績を記録するだろうと考えるかもしれないが、同時に、ジョンソン・エンド・ジョンソンの株価は過小評価されているとも考えられる。
要約すると、株価純利益率は企業の市場業績を評価するための有益なツールである一方で、注意して使用すべきである。P/E比率が低いということは、その企業が過小評価されているということも示唆しているが、それが同時に同企業の成長見通しや財務の不安定性が強いことを示唆しているのかもしれない。さらに、P/E比率が投資家が投資を決定する際に考慮すべき多くのメトリクスのうちの1つに過ぎない。P/E比率は他の財務比率、業界のトレンド、質的要素とともに評価すべきものであり、投資家が企業の健全性を分析する際に包括的なアプローチを取ることで、より成功率の高い意思決定が可能になるだろう。